出会い_2_

『カウントダウン テラ』~地球からのメッセージ~ その②

第1章 『出会い』

ここは日本の首都東京。たくさんの人がうごめいている。笑っている人、泣いている人、怒っている人。。。それを見てアリサは任務の重大さを再認識する。

アリサ『オーブによると、この辺にバディがいるはずなんだけどなぁ…それにしても前に遠足で来た時にはあんなに高い塔は無かったけど結構変わったのねー。ねぇ、ミミ、ちょっと聞いてる?』

ミミ『うーん?なにか言ったかな?』

アリサは空中を浮きながら辺りを見回している。人間には異空間の時の番人であるアリサの姿は全く見えない。オスのミミはリスのような小型の小動物でアリサのペット兼監視者だ。言葉も喋るし、知能指数も高い。

ミミ『アリサ!遠足に来たんじゃないんだから、まじめに探しなよ。早くバディを見つけないと任務にならないでしょ。私が君のお父さんに怒られてしまうよ!』

アリサ『ハイハイ。ミミはいっつもまじめよねー。あー喉乾いた。ミミ、ジュース出してー。』

ミミ『・・・アリサ。もう君って人は!』

ミミは携帯用のブリックパックのような飲み物をアリサに渡した。飲み物の色はひどく黒い…

アリサ『おいしー!今日のは当たりだわ。ミミやるじゃなーい^^昨日の飲み物は飲んだ瞬間気絶しちゃったからね。』

ミミ『それはどうも。あ、アリサあそこ見て!あのビルの影のところ!』

アリサは所持している3つのオーブをビルの影に合わせて何かをつぶやく。すると3つのオーブが激しく輝いた。

アリサ『やった!ビンゴ!ミミ、行こう!』

ビルの陰では1人の少年が2人の不良に絡まれていた。

不良A『おいおい、カムイちゃん、今日はお金を持ってきてないってどういうこと?』

神威『今日は本当に持っていないんだ。もうやめてくれよ…』

不良B『だからさ、その大事そうに持っている玉を売っちゃえばいくらかになるんじゃないの。それよこせよ!」

神威の持っているバッグの横には小さなオーブが虹色に輝いている。

神威『だめだ。これは絶対に…お、お守りだから。。』

不良B『は。お守りねー。いいからよこせよ!』

不良Bが神威に殴り掛かろうとしたその瞬間、どこからともなく大型の犬が不良Bにとびかかった。

不良B『おい、なんだこの犬!いてぇ』

不良たちは乱闘の末、犬に追われてどこかへ行ってしまう。少年はことの成り行きを呆気に取られてただ、ただ立ち尽くして見ていた。

アリサ『こんにちは。時枝 神威(ときえだかむい)君!』

神威『え、え、えー 何? 浮いてる…!!!』

神威はあまりに驚き、その場に座り込んだ。

アリサ『あの人たちはミミが追っ払ったから大丈夫よ。あなたに重要な話があるの。地球の未来がかかってるんだからちゃんと聞いてね!』

アリサは真面目な顔で神威を見つめた。神威は頭が真っ白だった。何が起こっているのか想像もつかない。真っ白な世界の中にいるような気持ちがした。


構想3年のオリジナル空想小説です。 初めての小説なので稚拙な表現等あるかもしれませんが大目に見てくださいw 将来的には漫画やアニメになると面白いなーと思っています。大まかな設定はすでにありますが臨機応変に変えていこうと思います^^