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病院に勤め始めてから知ったインフルエンザワクチンの驚くべき事実

…なんだか煽るようなタイトルになってしまいましたが、別にそういう意味はないんですよ。ただただ、知らなくてびっくりした…みんな知ってた?ってことを書きたいだけで。ま、今年の接種ラッシュが始まる前に書けばよかったかなとは思っていますが…。

1年前の10月から病院で働き始めました。その頃はちょうど、インフルエンザワクチンの接種が始まるかなーっていう時期で。本格的に接種が増えていったのは11月に入ってからだとぼんやり記憶しているんですが、あたふたしていてついていくのでいっぱいいっぱい。あまりいろんなことは見えてこなかったんですね。
今年は10月になって、勤務先の地域では65歳以上の高齢者が優先的に、しかも無料でという条件で、接種開始。一般の方々は26日以降に、去年よりちょっと高めの値段設定で、という風になりました。もうすぐ12月も終わりますが、現時点で予約終了、接種も1月の日程で数人残っている以外はもう今月で終わります。「12月○日で65歳になるのでその日に行きます」という方もいらっしゃいます(笑)。

さて、驚くべき事実とは、なんなのか。それは、この2点なんですが。
▶ワクチンは1本から2人分取る(全てのメーカーの製品がそうというわけではないみたいだけど、少なくとも当院で扱ってるものはそう)
▶ワクチンは開けたら24時間以内に使わなければいけない
…知ってました?
病院のサイトにこの2点を書いてあるところもあるので逆に「知らないの?」と言う人もいるかもしれませんが、少なくとも私は病院に勤め始めてから知りました。

接種人数が多い時期の平日はいいんです。次から次へと人が来るので、例え17時半に開けても24時間後までに充分使いきれますから。
ただ、接種開始の頃や今みたいなもうすぐ終わりの頃、そして翌日が休診という日。こういうときは廃棄防止のために、接種人数が偶数になるよう、調整しながら予約を取ります。2人ペアで来てもらうとか、問い合わせがあったときに「この日ならご予約を取ることができますが」とこちらから指定しとか、ですね。ただ、それでもドタキャンされたりして1人分余ることがどうしても出るんです。接種ラッシュの休診日前日に余れば、スタッフが接種します。ですが、もう今の時期でキャンセル出ましたってなると、こちらもさすがに全員1回は打ち終わってるんですね。はい。数週間前、余ったワクチンで私、2回目の接種をしました…注射、嫌いなのに!(笑) 連絡もらえてれば、キャンセル待ちの人に声かけられたのにな、今日飛び込みで来たあの人に打ってあげられたのにな、とか思いながら。

皆さんにお願いしたいのは、「予約したらちゃんとその日時で接種に行ってくださいね」という点です。体調不良で打てなくなってしまったっていうのは仕方ないと思います。その場合も予約した病院に必ず連絡してください。日程日時を延期できるかもしれませんし、いったんキャンセルで改めて予約の取り直しをする形になるかもしれません。そこは病院の方針や時期によるはずです。でも、連絡をすることでワクチンを無駄に廃棄することが防げます、きっと。

先ほども書いたように、全てのメーカーのものがこうなっているわけではありません。もちろん、1人分ずつの個包装になっているインフルエンザワクチンを仕入れている病院もあるでしょう(こちらのタイプは「1本で2人分」のものよりも高いそうなので、接種料金もそこそこのお値段がするかもしれませんね)。また、全ての病気に対するワクチンが「1本で2人分」となっているわけでもありません。その点はご注意くださいね。

「今までインフルエンザワクチン接種をしたことはなかったけど、今年は受けておきたい」という方が多かった年でした。いろんな要素が重なって、今年のインフルエンザの流行はかなり下火のようですが、来年というか、この先はどうなっていくんでしょう。
まあ、どんな状況であれ、健康第一。人が集まるところではマスクをして、外からどこかに入るときは手指消毒や手洗いをして。栄養あるものいっぱい食べて、しっかり寝る! 自分にできることをしていくのみ、ですね。

皆さんの『スキ』や『サポート』が、私とこのアカウントを育ててくれる源になると感じています。よろしくお願いいたします。