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詩「全国脱集団下校組合」

十六丁目の
十六時の十六歳のこと
出囃子太鼓にはり付いた
バチ持つてのひら広げて見せた
ふあむふあたる
綿菓子薫れ
大雲をはるか
夏の土用水路にはなぜか
細草が二組ずつゆく
旅路はキスでもどうぞ
ここでねじれていく
クロスカウンターみたいな下校途中
三組の木村を殺す夢を見る
細草で何千時間もかけて
からだの形をこころにかえていく
ミイラ木村
細草で空の風呂桶
屋上は指輪をつくる
恋をした
未遂した未遂した未遂した
十九歳
未遂した未遂した未遂した
十九回目のデート
未遂した未遂した未遂した
十九階
未遂した未遂した未遂した
背伸びの高台で
未遂した未遂した未遂した
わたしたちは毎回未遂した?
未遂した未遂を、した?
未遂した未遂した未遂した
未遂した未遂した未遂した
未遂した未遂した未遂した
ミス逸した夏影優美恋をした年年歳歳十六歳














今まで書いた詩だよ。


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