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詩「海/記憶/過ち」

鎌倉に来た
ほんとうにあなた
美男子におわす
駅と人の見える
ビール 喫茶店
晴れる気がした これからと
鎌を持つおじいさん
道草を刈る数年
窯を持つおじいさん
土塊を繰る数年 いつかの
麦わら帽子のわたしを追
うわたしを負う母は
日本海側の出身だった
大仏は鉛色
飴玉は薄荷
感情は修羅
貴方は斜視
私は頓珍漢
(なぜ「私」は漢字一字なのだろう)
ぼけた海を愛好し合った
砂浜には海星無し
(だから合わないのだ)
罵った言葉を塩の船にして
私達は笑う
(何しろ材料の話題は事欠かない)
坂道を
   くだれ
会話を
   続けろ 私達は
記憶の毒薬を調合し続けた

差はない
心には そのはずだ











今まで書いた詩ですよ。


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