見出し画像

詩「某青」

エッフェル塔みたいな
地元の塔で
あの日のペットボトルを落とす
真冬の道で
身体いっぱいを水にひたす想像をした

それは
手元の時計の針が
いい形をした時間だった
草木はずっとずっと歌っていた
青い日が目に見えて昇っていく

プールのゆらゆらは
あれ
光は
まるごと心と言っていい
それくらいの複雑さの空虚

やってくる電車の窓 窓と
わたしの眼鏡
携帯電話と携帯電話
すす 
 と吐息が線を引く

なぜだろ
それはほしかった言葉
「 」
動いている
君の唇に合わせ
あのエッフェル塔までもが
それは昼
今日たぶん全世界百八個目のカロリーメイト
あなたの口に 賽投げられし
投げられし 文字のごとく後を追え諸君





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?