シェア
ミナベシオリ
2024年3月27日 10:44
割れている卵がすべて語っているような気がした朝のことですその前の夜をつたって夕方にたどり着くとふわり 眼前の風に似た匂いが記憶 落ち葉 その類頬杖 榊 引いた籤さざなみの中で君が言います「ここは井戸なの とても深い」季節の緑は濃いはずだった忘れられてる窓際の熊切符いらずの旅の終わりに指をちぎってふたりで食べた物語は喪失から始まり失ってはいけない物語がある割