"関ジャニ∞"にありがとうとバイバイを







ジャニーズ事務所が再スタートをするに伴い、「ジャニーズ事務所」は「SMILE-UP.」と社名を変更し、タレント達は新たに設立される事務所に所属するか、個人で事務所を設立しエージェント契約をして活動することになるそうだ。


そして、先代の名前である"ジャニー"と付いたものは全てなくしていく。そのため、関ジャニ∞やジャニーズWESTといった"ジャニーズ"と付くグループの名前も変更される。




そうなるだろうと思っていたけど、いざそう知らされるととても悔しかった。私たちファンは決まったことをただ受け止めることしか出来ないのだ。






9月29日に放送された『よんチャンTV』で、ジャニーズWESTの中間淳太さんが「WEST全員名前を変えるつもりだ」と発言した。


正直、社名は変更されるだろうと思っていたが、流石にグループ名まで変更されるような動きはないだろうと思っていたので、この発言にはとても驚いた。



事情が事情ではあるものの、グループ名は大切な屋号でありアイデンティティ。メンバーは何一つとして悪くないため、グループ名は守り抜かれるものだと思っていたしそう信じていた。


しかし、淳太くんの発言を受けて、ファンではない私でも悲しくなったと同時に、関ジャニ∞もグループ名を変更するのだろうか……と不安になった。


そして昨日の会見で、東山社長が「関ジャニ∞とジャニーズWESTのグループ名は変更される」と発言し、一気に現実を叩きつけられた。



このようなことになってしまった以上、仕方のないことだと思う。仕方のないことだと思わなければいけない。しかし、悔しくて仕方がない。悲しくて仕方がない。メンバー本人たちが何かした訳でもないのに、グループ名を手放さなければいけないなんて。



性加害を受けた方のケアは勿論されるべきであるし、事務所をクリーンにしていく必要がある(タレントの声を聞く限りここ数年は普通にクリーンな企業だと思うが、世間的に"ジャニーズ帝国"と呼ばれるような怖い印象もあると思うので、このようなイメージを払拭するための動きが必要という意味)。ただ、当事者の会の方の発言に矛盾があったり、怪しい点が指摘されていたり、今先代や事務所のことについて挙げられている証言全てが真実とは思えない。証言は沢山出ているものの、それを裏付ける物的証拠もまだない。そんな状況の中、事務所は全てを受け止めて向き合おうとする姿勢であることにもモヤモヤする。まだまだ見えてこない部分も多い中、グループ名変更が既に決定事項であることが、どうしても受け止めきれなかった。


性加害を受けた方で、ジャニーズという文字を見ると気分が悪くなる人もいるだろうし、そういった方のケアは必要だ。しかし、グループ名が変わることで悲しむファンが沢山いることも事実だ。



こればかりは仕方がない。何度も書くが仕方のないこと。だが、本人たちは悪くないのにグループ名を変えざるを得ず、新しいグループ名を見る度に「どうしてこうなってしまったんだろう……」と嘆くファンも現れるかもしれない。一生消えない傷を背負うことになるファンも出てくるかもしれない。


とは言え、グループ名が変わったからといって応援しなくなる訳ではない。関ジャニ∞というグループ名だから好きになった訳ではなく、好きになったグループが関ジャニ∞という名前だっただけだ。グループ名が変わったからといってメンバーが変わる訳ではないし、本質は何も変わらない。



このことを受けて、「グループ名が変わっても変わらず応援するよ!」とSNSに投稿しているeighterを数多く見かけた。私も同じ意見だ。グループ名が変わっても追いかけていくし、来る20周年イヤーを楽しみたい。



しかし、グループ名が変わったその時になってみないと分からないという気持ちもある。




グループ名が変わると発表された時、「出来ることなら20周年は関ジャニ∞として活動し、20周年を最後に解散してくれた方がいいかもしれない」と思ったりもした。これは私の個人的な感情なので、こんなことを考えるファンは理解出来ない、こんなことを考えるなんてファンじゃない、と思う人もいるだろう。


ただ、関ジャニ∞が関ジャニ∞じゃなくなることを受け止められるか不安でしかなかった。当たり前の話だが、彼らはずっと関ジャニ∞だし、関ジャニ∞が関ジャニ∞という名前じゃなくなるなんてこれまで考えたこともなかった。しかし今回の騒動でファンにとって最悪なケースが目の前にあることを突き付けられ、自分の理想は叶わないことを理解した。



これから"関ジャニ∞"の新曲は発売されないし、"関ジャニ∞"のライブに行くことは出来ない。"関ジャニ∞"として20周年を迎えることが出来ない。こんなにも辛い出来事があるだろうか。


歌詞にグループ名が入っている曲は歌えるのか、クチビルくんはどうなってしまうのか。一つが変わることで付随する物事全てが変わってしまうかもしれない。グループ名だけじゃない、楽曲もロゴも全てが大切なものだ。それらすらも見たり聴いたりすることが出来なくなってしまうかもしれない。


辛すぎる現実と向き合いながらファンを続けられるか今のところは想像出来ないし、その時になってみないと分からない。会見後思考が止まらずあれこれと考えたが、悔しさは消えなかった。だが時間が経ったこともあって少しばかりは冷静になれた。



完全に気持ちの整理がつかない中、22時に関ジャニ∞のFC会員が視聴できる「関ジャニ∞TV」が更新された。


きっとグループ名変更のことについての動画なのだろうと、覚悟を決めて視聴した。



いつもよりは落ち着いた雰囲気ではあるが、予想よりも明るい雰囲気で動画は始まった。


「まだ、関ジャニ∞でーす」と話す彼らはいつもの彼らだった。そんな彼らを見た瞬間、心が解きほぐされた。オタクですから、好きな方々の姿を見たら安心するのですよ。



色々とグループ名の案は出ているが、このまま発表していいのかと思っている。皆さんと一緒に考えたい。そう言ってくれた。


コロナ禍になって間もない頃、メンバーとeighterが作詞して出来上がった『Re:LIVE』という楽曲がある。EIGHTxEIGHTERという合言葉の元、彼らとファンとで一つのものを作り上げたことを思い出した。関ジャニ∞がどれだけeighterを想った行動をしてくれるかは分かりきっている。安心感が強い。




何度も書いているが、関ジャニ∞という名前じゃなくなってしまうことは凄く悲しいし寂しい。だから私はこんな文章を書いている。しかし、皆さんと一緒に考えたいと話す5人を見て、少しばかり希望を見い出せた。


名前は変わっても5人の活動は続く。これからも一緒に楽しい思い出を作ることが出来る。「いっそのこと解散してくれたら……」なんて考えていた私も、今はちょっとだけ前を向けている。


これから関ジャニ∞という名前に「ありがとう」と「バイバイ」を言えるように、5人を信じて進んでいきたい。



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