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Maverick meeting 2111-Ⅰ

デーモン「4400Gって…。いくらだよ…。」

ミーファ「…まぁ、4400Gでしょ…。」

デ「いやそれはわかるけどさ…。
そんな大金、見たことねぇし…。
大金…だよな…?」

クリスは腕を組み、脚を組んで目をつむったまま、
エヴァは落ち着かない様子で、両手をさすりながら、
ふたりとも無言のままだ。

デ「…どうするよ…?」

ミ「そんな…、わかんないよ…。
デーモン、プレートアーマー欲しかったら、…買えば?」

デ「いや…、うん…。
いざ買えるってなったらさ、なんか…、
逆に、『買っていいのか? 必要なのか?』って、
自分に問う自分が居てさ…。」

ミ「…迷ってるってワケね。」

デ「…まぁ、そうかもな。」

それっきり、誰も、何も言わないまま、
どれくらい過ぎただろう。
エヴァの、手をすりすりする乾いた音だけを
皆が聞いている時間が流れ。

クリス「もし皆が、このまま、今スグには使い途決められないなら、
あたしに預からせてほしい。」

デ「…オマエが預かってどうすんだよ。」

ク「あたしに考えがある。
ちゃんと、大金だっていう認識は持ってるし、
バカな使い方とかしないから、心配は要らない。
…ダメかな?」

ミ「じゃあさ、400Gだけ、当面の資金として、手元に残しとこうよ。
あとの4000Gはクリスに預ける…、でイイ?」

デ「…うん。俺は、そのミーファの意見に賛成。
クリスもエヴァも、それでイイか?」

クリスは、エヴァが頷くのを確認してから、自分も頷いた。

デ「…よし。じゃあ、それで。」

皆、真剣な面持ちで、しかしひとつのクエストをクリアした後のような、
ある種、達成感のある表情で、Maverick meeting を終えた。(終)

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