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顧客イメージとは

2020年2月1日のつぶやき記事

「あなたは何がやりたいの?」
何度も聞かれた質問

お菓子やパンを作るのが好きで、
昔から「お店やって売ればいいのに」
と散々言われてきたし、
実際頼まれて作るチャンスもいただいて
それがものすごく楽しかった。
お菓子とかパンを作っていると
嫌なことも忘れる、時間も忘れちゃう。
本当に好きなことだからです。
って答えてきました。

それなのに同じ人に
繰り返し「何がやりたいの?」
何度も聞かれるってことは、
納得してもらえていない?
つまり起業理由としては
通用しないってこと?
なのかなぁ?
とずっと頭ひねってました。

その質問が頭から離れないまま、
できる事をできる範囲で
行動にうつしたり、
具体的な計画を考えていく中で
見えてきたものがあります。

「顧客のターゲットはどんな層?」
という質問で
想像したときに見えていた
お客様の影はなんとなく
子供を連れた女性でした。
でも単なるイメージくらい。

ポジショニングマップを作って、
わかったのは自分が売りたいのは、
カジュアルで中程度の価格帯のもの。

化粧箱とか缶とかに詰めるのは
やってみたいけどガラじゃないかな?
それよりはもう少しフランクに、
OPバッグに包むくらい。
毎日のおやつ用に買いやすかったり、
ちょっとしたお礼に使えるもの。
例えば今までも頼まれて作らせてもらったような、
発表会に来てくれた子へのお礼とか、
教室開いている人がイベントで
子供たちに配るプレゼントとか。

そうやって作りたいものや、
今まで求められていて好評だったもの、
とメニューを考えていたら
ふいに思い出して
絶対作りたくなったものがありました。
姪っ子が赤ちゃんの時
いつも作ってあげていたもの。

これは本当は自分の子供にも
作ってあげたかったけど、
当時はそれどころじゃなかった。
育児と家事でばたばたで。
その時の子育て中の
自分の気持ちを思い出して、
とうとうやりたい事が
はっきり見えました。
私が相手にしようとしている顧客は

子育て中のお母さんたち。

何かで聞いたおやつは心の栄養 
この言葉がいつも心に残っていました。
小食な娘にはスタートの離乳食から
ものすごい苦労してきて、
あれこれ工夫しても
まったく受け付けてもらえず
身長も体重も標準値の一番最低ラインに
ギリギリぶら下がる位置
保健所ではいつも要相談のグループ。
なかなか思うように食事をとらせられず、
なんだかダメな母なのかとか悩んで、
ごはんも食べてないのに間食させたら
もっと食べなくなる!とか
ピリピリしていた時に
聞いた言葉だったと思います。

ハッとさせられました
大人でも、ちょっと一息、
とお茶と一緒にお茶うけが出てくると
ほっとして嬉しくなるもんねと。
でもおやつなら何でもいいかというと
やはり、そういうわけにはいかない。
とも感じていました。
大切な我が子には、
安心できるものを与えたい。
そうしないと、
こどもの心に栄養いっても
与える側の心が小さな罪悪感で
削られると思っていました。

まぁ、ちょっとおおらかさが
足りなかったかなとも思いますが。
当時はとにかく
安心してあげられる理想は
手作りのおやつ
自分で作れば材料が見えているから安心

でした。

だけど日々の家事育児で
手一杯でそこまでなかなか手が回らない。

自分が二人いたらいいのに、、、

こどもの頃からお菓子作りは大好きで、
ストレス解消だったり、
辛い時没頭して作っていくうちに
癒されたり。
どんな時もお菓子作りは味方だったけど、
本当に今はむりー。
そんな時間さえ取れない。
24時間365日、年中無休
の子育てに疲弊して、、、
少しでも暇があるなら
2時間以上連続して眠らせて!
それだけが望みだった。

あの時の自分が
欲しかったお店をやりたいんだなぁ。

私がやりたいのは、
安心してこどもに気軽に与えられる
お菓子を作って売ること。
買いにきたとき
ちょっとした会話する。
年中子供と二人きりの世界で、
今までいた大人の世界から
取り残されたような
気持ちになっていた
自分みたいなお客様に話しかけて
一人じゃないよと
思ってもらいたい。

そういえばパン教室を始めた時にも
そんな気持ちがあったっけ。
自分が赤ちゃん抱えて大変な時、
息抜きにと子連れOKで通わせてもらっていた
ケーキ教室で救われた記憶も蘇ってきました。

大切な人に食べてもらいたい、安心安全でシンプルな材料で手作りのお菓子を誠実に丁寧に作れる範囲内で売る、みんなに愛される小さなお店を開きたいと思っています。