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『開幕前夜』第11話「相棒」

 わがはいは一人で、

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 【J-D-V】で、

暦は西の地球、日本にやって来た。

ちぇんちぇ……いやいやわがはいももういい年頃。

師に会えると縁起共鳴演算が予測し、

期待に胸ふくらませて。

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……まずは衣食住の確保だな。

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……

 適当に飲食店に入る。

わがはいは面食いだから、

スパゲッティ屋にする。

食べる。

金銭は、……払わない。

予想通り通報。

わがはいしどろもどろに演技。

国家の治安を護るお方々がやって来た。

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…………
……

 そして、

警察署? 

そこでも罪を悪びれず、不遜な態度のわがはい。

狙い通り留置される事に。

衣服はさすがに環境適応服で包んで適温だし。

洗濯は必要ないのだけれど、一応お粗末な浴場に入る。

食と住は。

警察署で賄なっていただく。

毒素が過度に含有する食物はなく、

罪人にも比較的法治がある。

………………
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……

 留置場は二人部屋。

先立つ者在り。

のちの相棒。

 わがはいは御挨拶、

留置場では番号で呼ばれる。

「よろしくお願い申し上げる。四九四六番でございます♪」

わがはいに与えられたサンダルには、

50番が記されているけれど。

シャレシャレ♪

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……

 11日間留置された。

前向きに捉えれば。

11日間の衣食住と情報収集の機会を得られた事になる。

やっかいなバディと、笑える時を過ごした。

でも、わがはい、

基本裸だかんよ♪

人の心が伝わるって、多分辛い事だよな?

わがはいは便利で難儀な人間。

それでも、

わがはいは至極、にぶちん。

 だから、

ごめんな。

って想うと、

「有難う」って、

わがはいのバディ笑うんだ。

泣けるよな?

 でも、

だからこそ、

わがはいも、笑えるんだ。

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……

 釈放されて……、

4月とか言う数字が来て。

わがはいは、バディから聞いた。

永遠払いに笑わせてもらった学園に。

 しかし、

アルバイトとかいう雇用形態をして、

お金を稼ごうとは想う。

住居を与えてくれたバディを尊敬してるから。

 そう……、

金銭とかいうヤツは、

ひとつ、

敬意を支払うモノでもあるんだな。

どんな仕事も生半可に舐めてちゃ痛い目を見る。

………………
…………
……

 警察官は留置している間に、

いくつかの質問をしてきた。

その中のひとつ、

うん?

わがはいの年齢は?

良い質問、とびっきり♪

でもな?

それはあなたで、

“覚って”くれっ♪

………………
…………
……

二人の✕✕である。



 くさりのつよさは、
いちばんよわいつなぎめできまる。
それはわがはいか? それとも?

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