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水の硬度別、茶葉の抽出実験

今回は水の硬度の差異による、茶葉の味や香りの出方の違いを実験してみました。使用したミネラルウォーターはこちら。

まず、実験に使用する水の飲み比べから。

●キリンのやわらか天然水(硬度19)
まろやかな口あたり、甘味もしっかり感知できる。

●森の水だより 阿蘇(硬度71.1)
まろやかで、微かな甘味とミネラル感(鉄とか石っぽい感じ)

●エビアン(硬度304)
ミネラル感があり硬い飲み口。甘味はなくスッキリ。

抽出に使用する茶葉は印雑131。
青海苔とマスカットの香り。うっとりするような香りの濃さ。まろやかで渋味も柔らか。香ばしさと爽やかさがミックスされた、美しい緑茶です。心向樹さんで購入。少量ずつからさまざまな品種茶を選べる素敵なお店です。

淹れてみると、色にも違いが。軟水になるほど薄く、硬水になるほど濃い緑に。テイスティングの感想は下記の通り。

●キリンのやわらか天然水(硬度19)
椀から、熟した黄金色のマスカットの果実の香りが漂ってくる!最高!ただ、色味に反してかなりの渋味。

●森の水だより 阿蘇(硬度71.1)
まろやかで、渋味もほのか。香りは爽やかマスカット。味も香りも控えめながら安定感がある。

●エビアン(硬度304)
渋味がほぼない!とても飲みやすいが、ちょっと良い匂いの水!!?くらいで、香りを感じにくい。

温度が変化しても(冷ましても)結果はほぼ同じ。
この水のどこかに匂いが染みついてるの?と思うくらい軟水(硬度19)は香りが良い(そして結構渋い)し、硬水(硬度304)は驚くほど匂いが弱い。
ちなみに葉を入れっぱなしにしておくと、たとえどんな水でも渋くなるので、抽出時間は厳守だなと実感。

もしかしたら、硬度の低い軟水で水出しをしたら、渋味も抑えされて良いのでは?と思いキリンの軟水で水出しチャレンジしてみることに。

抽出約1.5時間(ちなみに2時間だともうお湯で入れたくらいに渋かった)かなりいい線をいった感じ……色もお湯抽出より薄め。ただマスカットよりも青のり感の方が強く、まだ渋味もそこそこある。レンジであたためると……香りは少し強めに、渋味も緩和されたような気もするが、劇的な変化にはならず。

お茶の抽出、やり始めると、気になることが逆に増えてしまう……まだまだ深淵が全然見えない緑茶の世界。Tea山さん(https://twitter.com/Tea12082)に教えて頂きながら、勉強中です。

ちなみに今回気がついたんですが、すすると香りをものすごく感じられる気がします。すするって人間の考え出した奇跡のモーションでは??
また何か実験できたら書きます。


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