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海峡に魅せられた幕末の英傑【前期】レポ

お久しぶりでございます。

今回は半年ちょっとぶりに下関市立歴史博物館に行ってまいりました。

お目当ては京都国立博物館所蔵の刀、銘吉行。私たちの界隈には陸奥守吉行といったほうがわかりやすいでしょうか。

今回はゲームとのコラボ企画などはありませんでした。
常設展の展示は前とほぼ同じだったので割愛します。前もそんなに詳しく書いてないですけど、ざっくり言えば源平から近現代までの下関の歴史をざっくり見ることができます。

では特別展のほうへ行ってみよう!!


今回の特別展は幕末の英傑に焦点を当てています。

4つの章にわけて展示が構成されています。

1章では久坂玄瑞、2章では大村益次郎、3章では高杉晋作、4章では坂本龍馬を取り上げ、それぞれの人が幕末という動乱の時代に奔走した様子を知ることができます。

書状や当時のロンドンのニュース記事、大砲の模型やエンフィールド銃などもありましたが、ぶっちゃけよくわからないので割愛。
私が割とまともにレポかけるのなんか刀だけなんよ…ゆるして。

あ、あんまり覚えてないけど書状は本当にたくさんあって特に高杉晋作と坂本龍馬の書状…手紙?は特に多かった覚えがあります。
メモ取ってないので内容とかは全然覚えてないんですけど、どんな内容が書いてあるのかの要約と原文のパネルがあってわかりやすい展示だなと思いました。

珍しいものでは坂本龍馬の印の入った手紙とかもあったので、興味のある人にはとても面白いんじゃないかなと思いました。


刀は3振り展示がありました。

まず1振り目。

脇差 銘備州住則光作/宝徳三年辛未二月日

山口市歴史民俗資料館所蔵の刀です。

大村益次郎が所持していた脇差です。

身幅は狭く、脇差にしては長いように感じました。
中後尻から切っ先まで樋が通っていました。
刃文は直刃っぽく反りは少なめでした。



2振り目

刀 銘山城國西陳住埋忠明寿作

京都国立博物館所蔵の刀です。

坂本龍馬から菅野角兵衛へ送られ、1907年に菅野家から坂本家へ返却されました。その後龍馬の刀だったことが明確になりました。

表には明寿風の樹木、裏に梵字の彫刻があります。
埋忠明寿作となっていますが、埋忠明寿の真作ではないとされています。


茎が長く、目釘穴は1つ、身幅は広く腰反りの刀です。

切っ先に行くにつれて身幅が狭くなっていて、刃文は細直刃でしょうか。
刃にそった細いものでした。
印象的だったのは鎬の位置がすごく棟に寄っているように見えたことです。

表の明寿風の樹木の彫り物は見ることができましたが、裏の梵字は見ることができなかったのが残念です。

パネルの解説に書くなら、鏡とかで裏の梵字も見たかったなと思ったり。



3振り目

刀 銘吉行

最後は今回のお目当ての刀。
展示としても本当に最後のほうにあって、ドキドキしながらの対面となりました。

近江屋襲撃時(坂本龍馬暗殺時)に龍馬が佩刀していた刀です。

茎が長めで、目釘穴1つ、反りはなしでいいんでしょうかね?
なぜか直刀と同じような姿だなと思いました。
金地螺鈿毛抜形太刀とかと似たような印象を持ちました。
見方によっては銃にも見えるかも。

刃文は直刃ですが、それよりも棟側に波紋のような影(筋?)がありました。その筋の方は割と上下していました。
ライティングの関係か直刃の波紋も少し見にくかったのが残念でした。

切っ先から3分の1くらいのところに傷がありました。

刀身の長さは埋忠と同じくらいで、身幅は埋忠の刀より狭く切っ先は小さかったです。
しゃがんだりしていろんな角度から見てみましたが、厚みがそこそこありそうだなと思いました。

こちらは京博さんの銘吉行の写真です。

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いくら何でも反りがなさすぎではと思う人もいらっしゃると思うんですけど、この刀実は一度焼けています。

1913年に坂本家の子孫、坂本弥太郎氏宅が火事に遭い刀は変形し、のちに研ぎに出されていたことが書類でわかりました。暗殺時に敵の刃を受け止めた鞘はこの時に焼失したそうです。

吉行の銘はあったものの当時の刀と違って反りがないことや、直刃風の刃文が陸奥守吉行の作風と違うことから寄贈当時から懐疑的な見方をされていましたが、5年ほど前に高知県立坂本龍馬記念館から寄贈の経緯を記した書類が発見されたことで坂本龍馬佩刀の陸奥守吉行であることが断定されました。
また、スキャナーで吉行の作風である拳型丁子の刃文の跡も見つかったそうです。


大きな反りがある刀もザ・日本刀って感じでいいなと思うけど、反りがなくてもすごくかっこいい姿なんだなと思いました。



今回の展示は予定的にいけたらいいな~位に思っていたものなので本当にうれしかったです。
桜もすごくきれいに咲いていて、帰るときには花吹雪が舞っていたのがとてもきれいでした。

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残念だったのはこの日黄砂がすごすぎて空が若干暗いことですかね…



なにはともあれ久々のお刀鑑賞楽しかったです!!

次はやくもに乗って部活の出雲遠征行くので、何か楽しいことがあったらレポ書こうかなと思います。

本当は刀ステ天伝とか刀ミュ東京心覚とか佐渡さんのコンサートとかいろいろ書けることはあるんですけどね。書き上げれそうだったらそっちも出します。

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