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感情を整理すること

通級教室に通ってくる子どもたちと一緒に行うことに中で大事なものの一つに「感情の整理」があります。

怒りや悲しみそして何に困っているのかを視覚化することで自分の感情に向き合うことができます。その方法は絵を描いても良いし、言語化でもいい。その子の得意に合わせます。

Aちゃんは低学年。自分の困っていることを伝えるのが苦手です。泣いたり、固まったりして周りに困っていることを知らせます。なぜ泣いているのか分からない担任の先生もいつも困ってしまいます。

そんなAちゃんに感情カードを選んでもらい。今の気持ちを聞くと、たくさんの絵カードの中から
がーんショック 困っている 恥ずかしい
のカードを選びました。
私と一つ一つ確認して言語化していきます。
そうかAちゃんは恥ずかしいなって思ったんだね。
頷くAちゃん。

そっか気持ちって一個じゃなくていろいろ混じってるよね。お菓子の味みたいだね。コンソメ味とかカレー味とかあるもんね。
というとAちゃんはクスッと笑いました。

カードを選び言語化することで。自分がどんな気持ちだったのか再確認できたようでした。

そして困った時に言葉でお話しすることは、誰かが助けてくれるきっかけになること。桃太郎のきび団子みたいに助けてくれる仲間が集まってくることを伝えました。
その後彼女はニコニコして教室に戻っていきました。

彼女をみていると昔の自分を思い出します。困った事を言えずによく泣いていた子どもの頃の自分。そんな自分を助けてくれたのも言葉の力でした。

感情を整理する上でも言語化はとても大切。子どもたちの姿に気付かされ、改めて自分自身のことも振り返ることが出来ます。

このnoteも自分の中ではそんな意味があるのだと気づきました。

感情を整理すること

大人にも大切なスキルです。

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