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子供も地域も一緒に成長

10月28日、兵庫県養父市、小学校でのプログラミング教育の目的や進め方についてのオンライン勉強会を、こども園、公立の小学校、公立の中学校の先生方に集まって頂いて開催しました。講師をして頂いたNPO法人みんなのコードの竹谷さん、養父市学校教育課の安東さんにもご協力を頂き、一緒に勉強会を作って頂きました。

子供も地域も一緒に学んで自分たちらしく成長をする。そんな未来の小さな一歩になればいいなと思い、企画をしました。

NPO法人みんなのコードさんは、私が「すべての子供がプログラミングを楽しむ国にする」を目的とされている法人です。私がクラウドファンディングを行なった時に、代表の利根川さんが支援してくださったことや、加賀市でワークショップを開くときにお世話になったコンピュータークラブハウス加賀の運営をされていたこともあり、こういうことができませんかと連絡をさせて頂きました。NPO法人みんなのコードさんは、もともと公立小学校の先生を支援するための勉強会を開かれていたことを知ったからです。

今回は、私の「小学校の先生だけではなく、小学校の前後にあるこども園や中学校の先生、できれば生徒の親の方や地域の方も一緒に勉強会をしたい」という提案を聞いてくださり、枠を広げて対応をしてくださいました。

子供の発達段階を考えたら、幼稚園は早いのではないか?それぞれの指導要綱があるから小学校は小学校、中学校は中学校でやらないとターゲットが絞れなくてぶれるから小学校だけで良いのではないか?学校の授業内容を地域の人が知る必要があるの?そう思われるか方もいらっしゃるかもしれません。実際にそのようなご意見を頂くこともありました。

なぜ、枠を広げて頂きたかったのか。その一つの理由は、住所で区分されることが多い公立の義務教育完了まで、継続して学んでいけるように、こども園も小学校も中学校もプログラミングだけでなく、他の授業についても連携したり情報交換をしてもらいたいと思ったからです。

養父市は、少子高齢化が進んだ過疎地域という分類になると思います。それはそれで大きな課題と認識されているのですが、人数が少ない分、柔軟に一人一人の様子を見ながら丁寧に接していけるので、「やるぞ」ということになったら、協力や団結して工夫をしながら短期間でも環境を整えていくようにされていて、それはいい面でもあると思いました。例えば、COVID-19の流行に対応して、オンラインでの授業を勧められたり、COVID-19が少し落ち着いている時期でもタブレットを使った体育の授業、理科の授業を短期間で実施まで持っていかれたり、2019年の段階ではWi-Fiが使える公共の施設がほとんどなくてワークショップの開催も大変だったのですが、2021年の春に久しぶりに来てみたら市内すべての地域局や公民館でフリーでWi-Fiを使えるようになっていたり、2021年9月段階でマイナンバーの普及もマイナンバーカード普及率も県内の市ではトップ、全国の市でも4番目になったりしてます。

それぞれの年齢の発達段階の基準となるものはあると思うのですが、興味がある子は幼稚園でも興味を持ちます。こども園の先生たちも新しく始まっている小学校でのプログラミングの授業や、授業の中にプログラミングを組み込んだ授業の進め方についての情報を持ってもらっていたら、子供の興味をキャッチして伸ばせる遊びを組み入れて頂けるように考えてくださるかもしれません。中学校でこういうことを進めたいと思われていたら、小学校で進める授業も一緒に組み立てることもできると思います。もしかしたら、行事なども共同で進めることもできるかもしれません。お引越しをするということもあると思うので、それはそれでまた連携できるようにしたいのですが、同じ自治体の中で連携して組み立てみることはできると思いました。

それから、今税金を使って小・中学生は一人1台の端末を支給してもらい、それを活用して学ぶ環境を与えてもらっています。地域の方に学校で学んでいることを知って頂くことで、学びに協力をして頂ける可能性があるだけでなく、学生が地域に貢献する機会が増えて税金を投資して頂いた分を社会に還元することもできると思います。もちろん、勉強をして大人になってから大きく還元するというのも大事だと思うのですが、今できることも思いつくと思います。例えば、大人の方は全員に授業があるわけではないので、もしも地域の方で興味はあるけど端末の使い方やどういうものを使うとこういうことができるということを知らない方がいらっしゃったら、教えたり伝えることや、簡単なプログラミングでも、身近な方の困りごとを解決する方法を思いついたり作ることで貢献をして社会に還元をすることもできると思います。(学校の授業であるかはわからないのですが、ノーコードのサービスもあるので、ある程度端末の使い方に慣れたら、簡単にできることはいろいろあると思います。)それに、そういうアクションを起こすことで、新しく知ることや学ぶことも多いからです。

今回は、こども園、公立の小学校、公立の中学校の先生に向けての勉強会だったのですが、今月の後半には、生徒の方向けに登壇をさせて頂いたり、竹谷さんと一緒に市民の方向けにお話をさせて頂きます。

NPO法人みんなのコード代表の利根川さん、これまで開かれていた勉強会でできるだけ先生に絞る配慮をれていた理由を丁寧に説明してくださったり、私は「そういう理由であればこういう風にすればできますか?」と何度も質問を返してしまったのですが、その都度考えたり説明をしてくださってありがとうございます。講師をしてくださった竹谷様、話を聞いてくださって「そういう発想を持っていなかったけど、言われてみれば確かにそういう考え方もあるしいいね」と勉強会の内容をそれに合わせて組み立ててくださってありがとうございます。養父市役所学校教育課の安東様、これまでのやり方と違ったので、学校の先生やこども園の先生に趣旨を説明したり、複数の組織の先生方の日程調整をしてくださったり、新しい提案として学校運営協議会委員の方向けの勉強会を提案してくだったり、ありがとございます。

今はまだ一緒に学ぶ、共有する、お互いを知るということだけなので、小さい取り組みなので、今回の勉強会だけで先生方にどのくらい伝わったかはまだわかりませんが、少しずつ、子供も地域も一緒に学びながら自分たちらしく成長する、そういう環境ができてくるといいなと思います。







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