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この美しき世界

窓から差し込む柔らかい朝日に照らされたアイビーが
私に柔らかい声で囁く。
「おはよう、今日も気持ちのいい天気だね」
きらきら ふわふわ
真冬に外から帰ってきてお湯で手を洗う時のように
じわぁっと あたたかい
そんなエネルギーを私のアイビーは発している。

一方、先日買ってきたチューリップは
スッと背筋を正して堂々としている。
真冬の寒さに身が縮こまり、気持ちまで塞ぎこみそうになっていると
〈――まもなく春がくる。〉と励ましてくれる。

私は昔から自分でも気がつかないくらい普通に
植物や動物と話をしている。

この間はスーパーの外でとっても可愛いダックスフンドが飼い主さんを待っていて
あまりに可愛くておとなしいので触ってしまったんだけど
触れた瞬間におとなしいのではなく
私のことが怖くて硬直していただけだとわかり
思わず声に出して「あぁぁ、ごめんねぇ。怖かったね、ごめんねぇ」と平謝りをしてその場を去った。
スーパーの前で犬に謝るアラフォー女…なかなかの変質者である。

今まで特別言う機会もなく
植物や動物と話せるなんて
まぁ大概の人は変な人だと思うだろうから
家族にしか言ってこなかったのだけど
別に隠す必要もない、むしろ書いてみたいなと思ったので書くことにした。

混沌とした世界に意識を合わせていると
起きながらにして金縛りにあったように身体が硬直してしまうので
なるべく自然界と繋がるよう意識をして
もっと私も自然に自由に生きていきたいと思う。

そしてそんな私でも仲良くしてくれる人に出会っていけたら
とても嬉しいな。


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