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静かな京都を探して


「静かな京都を見つける」

2022年/12月
新幹線の中で、今回の旅のテーマを決めた。

国内旅行、特に京都に行くのがとても好きだ。
学生時代から年に一度は必ず訪れている。

それだけに年々、混雑がひどくなっているのも実感している。

しかし、京都は広く深い。
まだ一般に広く知られていない名所があるはず。
そういう場所を探す旅もまた楽しいんじゃないか。

月に数日しか営業しない喫茶店

宝ヶ池を背景に美しい日本庭園を眺めながらゆったり寛げるのが、
国立京都国際会館の1Fラウンジにある[NIWA café]。

モダニズム建築の空間で、「前田珈琲」がプロデュースする本格的なコーヒーをお楽しみいただけます。

NIWA caféについて 国立京都国際会館HPより引用
https://editor.note.com/notes/nc7a8a4534837/edit/

国際会館と聞くと京都の人は「山の上の方」だと思うらしい。
実際に現地に来ると、京都市街とは言い難い雰囲気があった。

鞍馬の山々がすぐ目の前に広がっている様に見えるし
体感気温も低く感じる。

国立京都国際会館は駅のすぐ近くにある。

国際会館入口
大規模施設だけに入口のスペースも広大だ

国際会議などに使用される施設だけあって、豪勢な雰囲気。

普段は一般人が立ち入れる場所ではないのだが
月に数日だけopen dayと呼ばれる日がある。

この日はNIWA caféという館内喫茶店の営業日なのだ。

国際会館 玄関通路

受付の人にNIWA caféに来た旨を伝えると来館者証を渡される。
館内にいる間はこれを首から下げるのだ。

洞窟のような圧迫感のある玄関通路。
歩いていると、緊張して背筋が伸びる。

NIWA café

通路を抜けると一転して、天井の高い空間に。
解放感で気分が高揚する。
なるほど名建築とはこういうことを言うらしい。

NIWA café
座席から庭園を眺めることができる

雰囲気に呑まれそうになってしまったが、やはり公共施設
喫茶店のメニューは庶民的な値段だった。

注文した後、庭園に面した窓際の座席に座る。
腰かけた瞬間、ずっしりと落ち着く感覚を覚える。
あぁこれは良い。

庭園から国際会館
公共建築百選」など、様々な賞を受賞している建築

すぐ外にある庭園を歩いてみる。
寺院にあるような日本庭園とはまた違った作りで新鮮だ。
どこから撮っても風景が絵になる。

庭園からは宝が池を眺めることができる

訪れる人は少なく、京都とは思えないほど静か。
偶に鳥の鳴き声が聞こえるぐらいだ。

静かな喫茶店 in 四条通

ぎおん石 喫茶室

京都で一番人通りが多い道、と言えば四条通じゃないだろうか。
八坂神社を起点に東西に延びるこの道は、
観光客だけではなく、京都の人たちにも人気の場所だ。
実際、何時行っても人で賑わっている。

そんなメインストリート沿いに、静かな喫茶店があるという。
半信半疑ながら行って見ると、まさにその通りだった。

名物 レモンゼリー

自分以外の客は、裕福そうなご婦人が一組。
店内は広く、調度品はどれも品が良い。
人でごった返している外と、店内の静けさのギャップに驚く。

なぜこんな素晴らしい店が、ここまで静かなのか。
おそらくこれだろうという理由があるのだが、それは語らないでおく。


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