カヤックで無人島上陸 小笠原への旅②
前回
旅の始まり
「地上の楽園だ・・・」
父島に上陸してすぐ、思わずそんな言葉がでた。
安っぽいし胡散臭い言葉だと自分でも思うけど、それ以外では言い表せなかった。
空の色も気温も、東京のそれとはまったく違う。
あぁ、ここは自分が今までいた世界とは全く別の所なのだな、と思った。
ワクワク・シーカヤック
宿にチェックインし荷物を降ろしてしばらく
予約していたシーカヤックツアーのガイドさんが車で迎えに来た。
宿がある二見港の正反対にある扇浦という場所に向かう。
ガイドさんに先導され二見浦と呼ばれる湾内に漕ぎ出す。
カヤックに乗るのは久しぶりだったので結構苦労する。
今日は一日、二見浦を航行してカヤックの操船に慣れる。
しばらく湾内を漕いでいるとガイドさんから
「そこ、オール気をつけてね」と注意。
どうしてだろう?と海面を見てみると
海面からすぐのところに何やらガレキのようなものが。
枝サンゴと言って父島ではここ二見湾にのみ生息しているらしい。
サンゴを傷つけないように海面を擦るようにオールを動かす。
すぐ下を枝サンゴの林がスッーっと流れていく。不思議な感覚。
初めての夜
カヤックツアー終了後、宿に戻って着替える。
半パンでもイケるやん!と一人興奮。
東京では上着がないと寒かったのにえらい違いだ。
ものすごく遠くまで来たんだなぁと鏡の前で感慨深くなる。
夕食を食べた後、町を散策する。
偶然通りかかったトンネルは戦中、防空壕として使われていたらしい。
ここだけじゃなく島のいたるところに戦中の遺構が存在する。
いざ無人島へ
くじらおるやん!
次の日、朝一で迎えに来たガイドさんの車に乗ってツアーの出発地点へ。
今日の目的地は南島。
その名の通り、父島の南側にある無人島で絶景特集でもよく取り上げられる島だ。
スタートのコペペ海岸。ここ以外にも小笠原には個性的な名前の海岸が多い。
今日のツアーの参加者は自分と常連の女性の2名。
浜辺でガイドさんからツアーの行程などを説明される。
潮の流れを利用して島まで漕いでいくらしい。
コペペ海岸を出発。
前日の二見湾と違って今回は外洋を行く。
少し緊張するも他の二人に遅れないよう必死に漕ぐ。
南島に向かって漕いでいるとガイドさんが前方にクジラがいる、と教えてくれた。
どこどこ???と探すが見つからない。どうやら海の中に潜ってしまったらしい。
この時期の小笠原ではしょっちゅうクジラと遭遇する。
オールを止めるな!
目的地の南島に到着。
目の前のアーチを通って島の浜辺に上陸する。
まず最初にガイドさんが島に突入。
次に自分の番。意を決して突っ込む。
事前にガイドさんから「アーチの内側は波が荒いから、とにかく漕ぎ続けて!」と言われていたので必死に腕を回す。
上陸ポイントは目の前の砂浜。
「漕いで漕いで漕いで!」とガイドさんが浜から叫ぶ。
がむしゃらにオールを回して、浜辺とほぼ平行になる状態でスライディング。転覆寸前。
南島上陸
上陸後はガイドさんに案内されながら南島を散策する。
さらにガイドさんに案内され、船で来た場合の上陸ポイントを教えてもらう。
島で一番見晴らしがいい場所にも案内してもらう。
次回
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