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THE SENSE OF WONDER

今日は、母の日。

私は、決まってこの日に
レイチェル・カーソン著「センスオブワンダー」を読み返す。

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センスオブワンダーとは
 一定の対象に触れることで受ける ある種の不思議な感動。または不思議な心理的感覚を表現する概念であり、それを言い表す為の言葉である。

この本では
「自然などから ある種の不思議さを感じ取る感性を説明するための語」
として使われており、「神秘さや不思議さに目を見張る感性」こそ「センスオブワンダー」であり、それはすべての子供が生まれながらに持っている、それをいつまでも失わないで欲しいと著者は願っているのである。

私が、母から受け取ったのは、まさにこの感性だと思っている。
生まれながらに持っているとはいえ
それを私に、ちゃんと伝えてくれたのは母なのだ。
この本を初めて読んだのは、大人になってからであったが
読み進めるなかで、自分の内側と どんどんリンクするのだった。
だから私はこの本を読むと、母を思わずにいられない。

幼い私の手をつなぎ、散歩のたびに、四季折々の花の名前を教えてくれた。季節ごとの風景を、空気を教えてくれた。
「きれいね~」「みてごらん、かわいいね~」「さわってごらん」
「今日も、お空がきれいよ」「今日も緑がきらきらしてるよ」
歩きながら、いつもそんな言葉を私に話しかけ続けていた。
幼い私は、自分の周りにそれらが溢れていることにただただ驚き、母と同じように「きれいね~」「いいね~」と喜んだ。

母の日は、本と思い出とタイムスリップし、懐かしい日々を思い返す。
私にとって、この感性「センスオブワンダー」とは
まさに「母の愛」であり、その「愛」にとても感謝している。

そんな私も親となり、息子に真っ先に伝えたかったのは、
自分が母から受け取ったこの感性(愛)であり
どうか自然に触れる喜びや、日々のなかで感じる小さな幸せを
いつまでも失うことのないように、と願っているのである。


おかあさんへ 
いつも本当にありがとう。。

息子へ 
私を おかあさんにしてくれて ありがとう。。

この記事を読んでくれたあなたへ
拙い文章を、長々と読んでくださってありがとう。。

~以下引用~

・「知る」ことは「感じる」ことの半分も
  重要ではないと固く信じています。
・地球の美しさと神秘さを感じ取れる人は、科学者であろうとなかろうと
 人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは決してないでしょう。
 たとえ生活の中で苦しみや心配ごとに出会ったとしても
 かならずや内面的な満足感と生きていることへの新たなよろこびへ通ずる
 小道を見つけだすことができると信じます。
・神秘さや不思議さに目を見張る感性を失わないために必要なことは
 わたしたちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを
 こどもと一緒に再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が
 すくなくとも一人 そばにいること。

「センスオブワンダー」
装丁の美しさも、中に掲載されている写真もとても素敵です。



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