【ソファーの下の浜辺】後編#妄想レビュー返答
■■■
の続き
■■■
先生は弟が起きたら夕食にしようと言って部屋を出て行った。
僕はもう一度ソファーの下を覗きに行った。
海はさっきと変わらず遠くに見えた。
夕食はいつも僕と弟と先生の三人だった。
お祖父様が家にいるときはお祖父様も一緒だけど、滅多に家にいることはない。
一緒の夕食は楽しいけれど、いないことを寂しいと思うことはなかった。
三人の食事の時は、先生がいろいろ話を教えてくれる。
「星砂は砂じゃないんだよ」
先生が言う。
「あれは生き物。生き物の殻なんだ」