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元警察官の経験を子育てに還元中です

今、この投稿を作成しようと決め、大好きな曲の一つの、『空と君のあいだに』を聴いています。


中島みゆきさんの声って、胸にじーんと来て聴き入ってしまうんですよね。

歌って、歌い手によって心の奥底まで届くかどうか決められているものだなぁと改めて思います。

最近の若い人の歌が表面上をかじったものにしか聴こえなくて、レコード大賞を観てても、名曲が減ったと感じます。

…これも年取った証拠ですかね(笑)


警察官になり、少年係などを経て私も親となった今、それまでの経験を子育てに大いに還元しているところです。

うちには男の子も女の子も居るのですが、
女の子には「自分を大事にしてほしい」
男の子には「女の子を守れる男になってほしい」
ということを折に触れて話しています。

警察官として働いていた時に出会っていた、非行に走る女の子たちと話してみると「どうせ自分は」という言葉が出てきます。

口にしなくても、自分は大事にされなくても仕方ないとどこかで諦め、悪い男の子の同級生や大人のいいようにされてしまっているのです。

若くて健康で、将来の可能性は広がっているのに、自分で自分の価値を低く見て、傷つく方向へ進んでしまう女の子たち。

補導や事件で出会う男の子たちは「いかにモテるか」ということが大事で、仲間内でも、やんちゃして悪いことをするのがかっこいいことだそう。

そしてそれと同じようなノリで人を傷つけてしまっていました。

特に彼女としてくれている女の子に対して、乱暴したり、お金をせびったり、かといって優しくしたり甘えたり、などとコントロールして自分の手の内に入る存在とし、しまいには妊娠させて逃げる子も…。

お母さんに甘えたかった気持ちを、自分に依存させるように仕向けた女の子にぶつける男の子たち。

男女に関わらず、一番信頼できる親との関係がうまくいっていないことが原因なのでしょうが、これらが改善する見込みはあるのか私にはわかりません。

警察官は一過性の関係をもつだけで、その場で親身に話ができたとしても、継続的に成長を見守ることは出来なかったからです。

だからこそ少年指導員や家庭裁判所、少年院や保護司といった役割があるのですが、もっと少年少女を救えるような環境がたくさん世の中にあればいいのに、とずっともどかしく考えていました。

せめてもの考えで、自分に出来ることはないかと模索したときに、見える範囲の子供たちを気にしてあげるということに辿り着きました。

自分の子供の周りの子には目を配り、声をかけたり遊びに連れて行ったりしているこの頃です。

そういった大人が増えたらいいのにと思うのですが、自分の家族のことで精一杯な人が多い印象です。


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