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警察官共通の考え方

警察官にも様々な方がいますが、そんな中でも共通点はないかと考えました。
これは、「警察官として採用される人の共通点」ではなく、「警察官になった後で自然と身についてしまう思考」だと考えてください。
必ず全員に当てはまるとは言い切れませんが、少なからずこういった考えは皆さんお持ちだと思います。


警察官は、いい意味でも悪い意味でも、自分は警察官であるという「誇り」が常にあります。
世間の一般人と自分たちは違う、と線を引くことによって保たれている自尊心。
そしてそんな自尊心があるからこそ、辛い時も仕事を続けられていられるという側面もあります。

警察官が持っている自尊心には主に二つの考え方があります。
まず一つに、いくら世の中の景気が悪くても、株価や就職率が悪くても、自分たちは公務員だから大丈夫。
勤務をこなしていれば生活はしていけるし、お金に困ることはない。
現に銀行のローン査定だってすんなり通ったわけだから。
はい。
こんな考えから、株や投資話に飛びついて失敗している話を聞くこともあります。
世間知らずなのにも関わらず、公務員で信頼があって偉いと思いこんでいる客は、金融機関にとってはいいカモのようにも思えます..。
(これは警察官に限ったことではありません。お役所や大企業に勤めている人にもある考えだと思います)


2つ目に挙げるのは、警察官という権威がある仕事だから、周りからは羨望の眼差しを受けているはずだという考え。
警察官は市民の安全を守るために、特別に許されている権限があります。
例えば、他人の家に上がり込み、捜索や差押さえをしたり、鑑識活動をすること。
職務質問で他人の身体調査をすること。
捜査のために個人情報を入手すること。
などなど、裁判で立証するためにも、法律の執行者であるからこそ許されていることがあるのです。
だけどそれは、個人としてのあなた自身が信頼を受けているからではなく、警察官という組織だから、あくまで法律の範囲で許されているのみに過ぎません。
そこを勘違いして、自分という個人が素晴らしいと履き違えてしまっている人も少なからずいます。
最悪のケースとして、その考え方が根本的にあって、わいせつや窃盗などの警察官としてあるまじき不祥事につながっているのでしょう。


こういった考えを色んな警察官の方から直接聞いたわけではありません。
しかし、話していて言葉の節々に感じる違和感から見出しました。
決定的だったのは、退職時に元同僚から「これからは警察組織に協力する側でよろしくね」といった花向けの言葉をもらったことです。
え、警察官が上で、世間一般人は下なの?ってびっくりした記憶があります。
その言葉をくれた元同僚は、決して普段から上から目線の方ではなく、普通に人としても良い人の部類の方でした。
捜査などに協力するのは、あくまで個人の自由です。
仕事や生活の時間を割いてまで協力したいという人が果たして大半なのでしょうか?

と同時に、私も現職時代、警察官である自分に酔っていたところがあったと気づきました。
子どもの親であることもあり、周りに恥ずかしくないように、と心掛けていたのも、今となっては不自然なことだったかもしれません。
警察官として生きていくには、プライベートも気を引き締めていなければならない部分があります。
だけどそれが普通としていれば、悪いことをしたい人以外は苦にはなりません。

警察官となった方に覚えていて欲しいのは、
①経済界の知識は普通の人よりは劣っていること→詐欺に遭う可能性が減る
②自分が偉いのではなく警察官に権限が与えられているのみ→横柄な態度で無用なトラブルになったり、不祥事を避ける
ということです。

ちょっとまだピンと来ない内容かもしれませんが、自覚しているのとしていないのとではだいぶ違うと思います。
後々参考にしてくだされば幸いです。

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