集団討論を突破しましょう!
公務員採用試験には、集団討論がついている場合が多く、警察官採用試験も例外ではありません。
個人単位のみならず、集団での立ち振る舞いを見たいのでしょうね。
チームとして動くことが多い仕事、言い換えたら「ザ・組織」なので、和を乱すような人は減点したいのかもしれません。
ただ、他の採用試験と違うのは、同性同士で討論をするというところです。
男性が混ざる討論とは違い、「他を蹴落としてでも自分が!」というより、最初から協調性が高いメンバーになっています。
男性社会でやっていこうとする女性の集まりなので、少数派の仲間意識が高いのです。
更に筆記試験を突破した後で、頭が良い子が集まっています。
同じ船の乗組員として心得ていて、ゴールの岸に辿り着くよう、お互いを尊重する姿勢でいてくれるでしょう。
しかしこの集団の欠点としては、話が脱線してしまう可能性が高いことが挙げられます。
仲間の意見を尊重するあまり、話が進まず一方方向に進みやすい。
そのため、司会進行役をする方は、そこのところを心得て置くことが大事です。
実際に私の時は、話が一向に進まず、私が「皆さんの意見を集約するとこうですね。ならばこうすればこの問題は解決するのではないでしょうか」と投げかけたことで話が進み、結論まで辿り着けました。
この発言が舞い降りてくれたお陰で、運良く私は合格できたのです。
だけど当日の序盤は出遅れをとっていました。
私が受けた時の集団討論は、まず新聞記事を渡され、この問題解決に向けての提案をしてください、という内容でした。
私は、その記事に書かれていた時事について全く勉強していなかったので、正直「あ、終わった…」と思いました。
司会進行や書紀も立候補せず、その場が終わるのを待ちました。
だけど蓋を開けてみると、発言者はみんな、その記事の内容で自分の持っている知識を出すのみ。
一向に解決の方向に進まず、上記の提案を私がしたのでした。
おそらく受験者は、時事問題をきちんと勉強して臨んだと予想できます。
だけど知識があったが故に、解決の提案まで及ばなかったのではないかと思うのです。
知識を出すより、問題解決の方向に持っていく方が大事で、その中身についてはさほど重要視されていないと考えます。
試験官も、私たちがまだまだ社会人としては未熟なことは心得ているはずだからです。
さて、この時のメンバー(10名程)で合格したのは、司会進行と書紀の役を率先して引き受けた方々と私の三名のみでした。
この経験から、司会進行や書紀、タイムキーパーなどの役回りを率先して行うことが一番スムーズに合格までたどり着ける道なのでは、と考えます。
その場で臨機応変に解決策まで持っていくような提案をできるかどうかはとても難しく、運に左右されるからです。
若者に求められるのは意欲的な態度なので、即座に役割を立候補することでそこをアピールできることでしょう。
(各役回りの細かい注意点などは、情報がたくさん出ていると思うので割愛します。)
また、できれば民間の採用試験を利用するなどして、本番さながらの集団討論を2〜3回経験することをおすすめします。
私は何回か民間企業の採用試験で集団討論を経験していましたが、中には司会進行役しか採らないところもあり、世の中の厳しさを感じ取りました。
そんな経験も経ての集団討論のアドバイスです。
役回りが出来なくとも、問題を解決する方向へ持っていく意識を持って臨んでくださいね。
その意識を持っていれば、極限の状況で最適な発言が舞い降りてくるはずですよ!