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進藤冷菓 ババヘラアイス

「部屋に飾る花がほしいから、咲いてそうなところを探して摘んできて」

レイは俺に、こんなことを言ってきた。
先週のことだ。

レイは時々、軽く俺を試すような、こういう小癪な"試験"を課してくることがある。
俺はそれが嫌いじゃなかった。

まだ9時だが俺は起きて、出かけることにした。

外はまだ風は冷たかったが、日向に立てば暖かく、そろそろ冬も終わってくれる気配がした。
何日か前に除雪車が走ったと思われる道も、その後乾いて、地面がちゃんとのぞいている。

こういう陽気の中でただ歩いていたら、道に咲く花に出会えると期待するのは、もはやあたりまえのことだとさえ思った。

なんとなく歩き続けているうちに、急に車の走る音が大きくなった。
気づかないうちに幹線道路まで来てしまったようだ。

だいたい、レイが探してこいというような花は、公園とかそういうありきたりなところにあるはずがない。
きっとこういう、罠を仕掛けるようなところに、あるんだ。

俺はそう確信して、軽く舌打ちして、もう少し歩くことにした。


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進藤冷菓 ババヘラアイス

しあわせ度:★★★★☆
目新しさ:★★★★☆
見つけやすさ:★☆☆☆☆(秋田にしかいません)
コスパ :★★☆☆☆

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