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詩の朗読「流れ星のqualia」(山根あきらさん作)

山根あきらさんの書かれた詩「流れ星のqualia」を朗読させていただきました。山根さん、ありがとうございます✨

あっ 流れ星!

願い事が叶う機会だと
ときめくの一瞬で
次に見た時には
必ず願い事を言おうと誓っても
言い逃すことばかりつづけば
願い事など
どうせ言えないものだと悟る

幸運の表象である流れ星は
不幸と絶望の表象へと変わる

「きっと叶うよ」は
「どうせ叶わないよ」に変質する

いま見ている月はいつだって
1.3秒前の月
いま見ている太陽はいつだって
8分前の日の光

星座を形作る星々は
互いに何光年も離れていて
遠い遠い場所から
十把一絡げに私が見ていることなど
知る由もない

そんな星々だって
きっと私を見つけたら
嘲り笑うに違いない

ねぇ 君!
ぼくはもう遠い遠い昔に
消えてなくなってしまったのだよ

ぼくはぼくの世界にはもういない
だがぼくは君の世界では
まだ光を放っているんだね

死んではじめて会えるなんて
ちょっぴり切ないけど
ぼくを見つけてくれて
ありがとね

きっとぼくたちは
いつか出会えるさ

君がぼくのところに
やってくるのを
ためらいながら
祈りながら
泣きながら
笑いながら…

待っているよ 君のことを…

「流れ星のqualia」山根あきらさん作

山根あきらさんの記事はこちらです

今週のシロクマ文芸部のお題「流れ星」で投稿し、他の方の作品を読ませて頂いているとき、山根あきらさんの詩「流れ星のqualia」の内容に共感を覚えました。それは私がいつもぼんやりと心に思っていることだったからです。見えている星はもう死んで消えている…なんて怖いんだろう。星座としてみている星々の実際の無縁さ。夢なんてどうせ叶わないと、いつも心のどこかに聞える小さな叫び声。
山根さんに朗読させて頂けるかコメント欄で尋ねてみました。
山根さんはご快諾の上さらに、山根さんが私の流れ星の詩を朗読するという提案をしてくださいました。
流れ星のようにふいに現れた、一度も想像もしたこともないコラボです。どきどきしながら、でも、”風の歌のナウシカ”さんの励ましを胸に精いっぱい読んでみました。
山根あきらさん、ありがとうございました✨

*私の詩はこちらです

*優谷美和さん、またまたステージの絵を使わせて頂きました!
ありがとうございます✨


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