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【詩】和歌の刺繍とクリームソーダ


夏の暑い日の午後
ハンカチに花の刺繍をしていたら
うつらうつら眠くなった

気がついたら目の前に平安時代のお姫様
私の刺繍をじっと見ている
すっと私の針を手に取ると
するすると私のハンカチに刺繍した
刺繍したものは…和歌?
すごい!素敵!
お礼に一緒に飲み物を。
クリームソーダを飲みましょう。

私は氷を入れたグラスにメロンソーダを注ぎ
アイスデッシャーでパカッとバニラアイスを乗せる
小さな缶詰もあけて
赤いサクランボをトッピング
目を丸くしているお姫様と一緒に飲むソーダ水
細いスプーンを上手に使いストローで上品にソーダをすするお姫様
刺繍の上手なお姫様
「いとをかし」
一言そういうと
お姫様は消えてしまった
からっぽのグラスと
私のハンカチに、和歌の刺繍

…読めない
勉強しよう。



「建礼門院右京大夫集」についてラジオ講座を聞いていたら、建礼門院右京太夫が、お祝い事で藤原俊成の袈裟に和歌を刺繍するという話がありました。
平安時代の女性が和歌を刺繍する、ということにとても心を惹かれ、藤家秋さんの企画に乗じてこんな夏の夢の詩のようなものを書きました。
この夢では袈裟に縫うようなお祝の和歌ではなく、ロマンチックな和歌を刺繍してくれたのだと思います。
どんな和歌かな~.。o○

この建礼門院右京大夫の刺繍についてnoteに書いていらっしゃる記事をみつけました。ご興味を持たれた方は読んでみてください。

AI生成した絵はちっとも平安っぽくない女性だけど、とても気に入ってしまったのでそのままヘッダーにしました(笑)


*藤家秋さんの素敵企画はこちらです!


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