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アガサ・クリスティ『終りなき夜に生まれつく』矢沢聖子訳、早川書房

文庫のカバーがもろにハーレクイン・ロマンス風なのでちょっと恥ずかしいが、作者クリスティの自信作だったというので読んでみた。その前に読んだ三島由紀夫『美しい星』が暗かったので気分転換したかったのもある。でもどうだろう、あまり明るい気分にはならなかったな。だって殺人事件だものね。

ネタばれになるのでほかにあまり書けない…。アメリカの超金持ち一家が登場するが、誰かが死ぬと書類仕事がとにかく大変だというのが妙に印象に残った。凡人が死んでもいいかげん大変らしい。でもお金があると弁護士をどんどん使えて便利だなぁとか、変な感想しか書けない。あと、ときどき思うのだけど、早川書房の本って、扉のところに版権取得情報が書いてあるのがやけに目立つと思いませんか?どんな出版社も版権を取っていると思うが、なぜ早川のだけ目立つ書き方をしているのだろう。

それはともかく、次は楽しくて元気が出る本を読みたいものである。

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