【若尾きみえ】ジェンダー平等に関するアンケート回答(敬称略)
若尾きみえさん(政党:無所属)からのアンケート回答を紹介します!
1)日本において男女平等は実現していると思われますか?
実現している
概ね実現している
✓実現していない
■回答の理由
日本のジェンダーギャップ指数は116位と低く、主要先進国の中でも最下位である。世界の女性議員の割合は、約25%であるのに比べ、日本の女性議員は1割に過ぎない。性別役割分業の意識が強く、多様な生き方を選択することが前提になっていない税制や社会保障制度になっており、従来の想定の生き方を選択しない場合、経済的に不利益になることが多いことから自分らしい生き方が制約されている。
2)選択的夫婦別姓制度についての議論が続いていますが、どのように考えますか?
✓選択的夫婦別姓を認めるべき
選択的夫婦別姓は認めるべきではない
■回答の理由
かつては、欧米の国でも夫婦同姓であったが、男女平等の視点から夫婦別姓の流れができてきた歴史がある。しかし、日本だけいまだに夫婦別姓を認めていない。日本では、女性研究者が婚姻により姓が変わることで、キャリアや業績で不利となるが、女性研究者が少ないことも、こうした課題を指摘する声が上がりにくくしており、社会的な損失にもなる女性の活躍を阻む要因は取り除いていくべきである。
3)子育て・家事・介護などのケア労働についてジェンダー平等は実現していると思いますか?
実現している
概ね実現している
✓実現していない
■回答の理由
若い子育て世帯では、家事や育児参加をする男性も増えてきているとの印象もあるが、意識が薄い男性も一方でいる。夫が長時間労働であれば家庭での生活や子育てに割り当てる時間そのものが少なく、その結果、子育て・家事・介護などのケア労働に関わる時間も少なくなる。男性は子育てや家事のお手伝いをするという意識に止まっている。
4)八王子市におけるパートナーシップ制度についてどう考えますか?
✓八王子市としても制度を策定した方がよい
八王子市としての制度はなくてよい
■回答の理由
東京都では、人生のパートナーとして歩む性的マイノリティの人の生活上の困りごとを軽減するなど、当事者の人の暮らしやすい環境づくりにつなげていくための制度としてパートナーシップを設けている。行政がこうした制度を設けることは、周りに多様な性制への理解を深めることにつながり、当事者への心理的、現実的な支援にもつながることから、制度の早期策定が求められる。
5)性による差別があってはならないという議論についてどう思いますか?
✓まったくその通り
性は男女のどちらかであるべき
■回答の理由
SOGIの方の抱える悩みは計り知れないと感じている。男女の二元論に当てはまらない多様な性のあり方を周りから否定され、理解されないという経験は、自分自身が抱える性を否定される経験を繰り返すだけに止まらず、自分自身を否定してしまうことにつながってしまい、苦悩から自殺してしまう人もいる。全ての人の幸せを考えた時、あるがままの性の多様性を認めるしかないと感じる。
6)クオータ制度、パリテ制度などの日本での導入についてどう思いますか?
ぜひ実現すべき
✓できれば実現すべき
実現は難しい
必要ない
■回答の理由
パリテ制度の導入は女性の政治参加を促す制度として注目し、その成果と可能性を見極めていきたい。ジェンダー平等に対する理解の不足と政策の弱さが少子化にもつながっている。社会の半分が女性であり、女性の視点が、政治に十分反映されなかったことが、結果的に、日本の政治の遅れにつながっている。少子化の課題に直面する今だからこそ、ダイナミックな転換と制度づくりが必要である。
7-1)身近で感じた、または実際に自分が経験したジェンダー・ギャップがありますか?
✓はい
いいえ
7-2)(はいと答えた方は)具体的にどのようなことですか?
男性の家事や育児参加の推進の必要性について話をしたら、家事や育児の参加より、男性にとって大切なのは、働いてしっかりお給料を稼ぐことだ。それさえやってくれればいいと思うとの意見が女性からあった。ジェンダーバイアスは、男性だけでなく女性の中にもあると感じた。
8)ジェンダー平等社会の実現に、今最も必要とされるものは何だと思いますか?
理念の大切さを繰り返し行政が発信し、学校教育でも理念を踏まえた教育活動をしていくことが重要である。また、日本では、世帯単位の社会保障制度になっているが、想定を超えた生き方をする場合、制裁のように不利益を被ることが多く、多様な生き方を選択することに歯止めをかけている状況があることから、世帯単位の社会保障制度の考え方を個人への社会保障制度に転換していく必要がある。
9ー1)当選後、最も力を入れて実現したい政策、課題は何ですか?
温暖化対策と農あるまちづくり
今、食料不足が起きているが、今後温暖化の進展により、さらに食糧問題は深刻化すると考える。食の確保と温暖化対策は全ての人にとって生きていく上で最重要課題であると考える。都市農業の発展は、食料自給率の向上や市民支援となり、ここ10年が勝負と言われている温暖化対策とセットで市民の命を守る政策として取り組んでいきたい。
9ー2)次に力を入れて実現したい政策、課題
子育て・教育環境の充実
発達課題を抱える子どもたちが増えている。子どもの貧困の問題も深刻化している中、福祉と教育の連携で豊かな育ちにつながる学校教育と社会教育を地域の応援も含め、進めていきたい。
9ー3)3番目に力を入れて実現したい政策、課題
多世代交流ができる場など、子育て支援と高齢者の活動を融合する場作りを進め、高齢者の元気づくりと子育ての応援の場を地域につくっていきたい。
地域のつながりをつくることは、地域の安心のベースをつくることになる。コロナ禍で人の交流が抑制されたことで、地域力の低下や、孤立孤独の人が増えている。単身者急増社会の中で、メンタルを病む人も増えているが、交流のない人は将来的に孤独死につながっていく可能性が高くなる。孤立孤独を防ぐよう、多様で豊かなコミュニティづくりを推進するまちづくりを進めていきたい。
10)八王子市議に立候補しようと思ったきっかけは?
ごみから出るダイオキシン問題に衝撃を受け、子どもたちを守りたいと思ったこと。
11ー1)立候補に際して、ハードルはありましたか?
女性の候補者の方が容姿に関してコメントされることが多いと感じる。
11ー2)ハードルに対してどのように対処しましたか?
議員は、政策や活動に注目をしていただけるよう、やんわりと受け流した。
その他、上記の項目では書ききれなかったことで、市民に伝えたいことがあればお書きください。
八王子市男女共同参画推進条例の制定に向けた議論の中で、学校教育におけるジェンダー平等の推進の重要性を議論してきた。条例制定後、教育委員会のジェンダー平等の推進への姿勢が変わってきており、成果が出始めている。市の条例では、理念のうたい方や苦情処理委員会のあり方など課題を指摘する点もあったが、今後は、企業での取組も重要であり、働きかけのへ後ろ盾となる条例制定が行われたことは良かったと思う。
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