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【金子アキコ】ジェンダー平等に関するアンケート回答(敬称略)
金子アキコさん(政党:八王子・生活者ネットワーク)からのアンケート回答を紹介します!
1)日本において男女平等は実現していると思われますか?
実現している
概ね実現している
✓実現していない
■回答の理由
世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数2022において日本は146か国中116位であり、特に政治・経済の分野での男女格差が顕著です。また、家父長制度を維持する文化慣習が健在で、男女の社会的役割が温存され続けています。社会制度的、文化的に、子どもがいるいないに関わらず女性がひとり生きていくのに大変な生きづらさがあると思います。
2)選択的夫婦別姓制度についての議論が続いていますが、どのように考えますか?
✓選択的夫婦別姓を認めるべき
選択的夫婦別姓は認めるべきではない
■回答の理由
選択的夫婦別性を容認する声は国民の6割を超えています。現在、夫婦を同性とすることで社会的な不利益(諸々の氏名変更手続き等)を被るのは多くが女性です。ここにジェンダー不平等があります。通称使用で通す向きもありますが、むしろそれができるのであればなぜ法的に別性が可能とならないのか疑問です。
3)子育て・家事・介護などのケア労働についてジェンダー平等は実現していると思いますか?
実現している
概ね実現している
✓実現していない
■回答の理由
ケア労働に関するOECDの調査によると、日本の男性の家事分担率は15%弱です。正規雇用にせよパート労働にせよ、生産労働人口の女性の6割が働いている社会で、女性が家庭内で8割強のケア労働を担い、かつ有償労働もし、過分な負担を抱えているということになります。
4)八王子市におけるパートナーシップ制度についてどう考えますか?
【質問全文】
東京都のパートナーシップ宣誓制度が2022年11月1日制定されました。現在全国で256自治体がパートナーシップ制度を導入し、都内では16市区が独自の宣誓制度を策定しましたが八王子市にはありません。八王子市におけるパートナーシップ制度についてどう考えますか?
✓八王子市としても制度を策定した方がよい
八王子市としての制度はなくてよい
■回答の理由
八王子でパートナーシップ制度を策定することで、一番身近な居住自治体での社会制度的なサポートが行えると同時に、このまちが多様なパートナーシップのあり方を尊重しともに社会を形成していくという意思を、当事者の方々にお伝えできると思います。また、八王子市が策定自治体として加わることで、当事者の方々が求める国の同性婚法制化を後押しすることに繋がると思います。
5)性による差別があってはならないという議論についてどう思いますか?
【質問全文】
性別は男女二元論ではなく、多様な性のあり方があるSOGI(性的指向、性自認など)のグラデーションであり、性による差別があってはならないという議論についてどう思いますか?
✓まったくその通り
性は男女のどちらかであるべき
■回答の理由
数の多い少ない、周囲が理解するしないに関わらず、今ここに、男女二元論で割り切れない、多様な性のあり方が存在しているという事実が全てだと思います。すべての人が自分らしく生きていく権利があり、マジョリティである男女という枠に当てはまらなければならない理由、性により差別されていい理由はありません。
6)クオータ制度、パリテ制度などの日本での導入についてどう思いますか?
【質問全文】
すでに87カ国で導入されているクオータ制度、フランスで1999年に導入されたパリテ制度などの日本での導入についてどう思いますか?
✓ぜひ実現すべき
できれば実現すべき
実現は難しい
必要ない
■回答の理由
現在日本で女性が選挙や管理職などになるのが難しいのは、現行の制度が、女性がその立場に立つことを前提に考えられていないからです。前々回の参院選で常時車いすを使用する議員が3人当選し、かれらを受け入れるために議場が整備されたことは記憶に新しいですが、女性を一定数入れると決めることで受け入れる側が見直すべき制度的課題が見えてくると思います。
7-1)身近で感じた、または実際に自分が経験したジェンダー・ギャップがありますか?
✓はい
いいえ
7-2)(はいと答えた方は)具体的にどのようなことですか?
既婚女性のパート労働について。配偶者控除や第三号被保険者制度など、世帯主に扶養されているという立場がネックになり、パート労働をする既婚女性は各々の事情により働き方をセーブします。それを前提に、雇用する側もまた最低限の賃金で最大限労働時間が確保できるよう設定しており、結果女性の賃金は低く抑えられたままとなります。生かさず殺さずだな…と感じます。
8)ジェンダー平等社会の実現に、今最も必要とされるものは何だと思いますか?
【質問全文】
ジェンダー平等社会の実現には、政策(制度)と社会通念(慣習)の両面の変化が必要だと考えますが、今最も必要とされるものは何だと思いますか?できるだけくわしく教えてください。
あらゆる世代へのジェンダー教育(啓発)の推進が必要だと考えます。ジェンダーのことで違和感を覚えても、そのことが社会構造の問題であると言語化する知識がなければ、問題として声を上げることも、周囲がそれを問題として共有・解決することも困難です。人権教育・主権者教育の一環としてジェンダー教育を位置付け、その学びが当たり前になる社会を目指します。
9ー1)当選後、最も力を入れて実現したい政策、課題は何ですか?
【質問全文】
当選後、八王子で実現したい政策、課題(テーマ)は何ですか?まず最も力を入れたいものとその理由について教えてください。
「大事なことは市民が決める」という感覚をこのまちに住む多くの方と共有・実感するための市民自治を推進します。例えば世田谷区には、政策立案の際、公募・無作為抽出により参加した市民との意見交換の場「区民検討会議」があります。八王子にもそのような仕組みがあるにはあるのですが限定的です。より開かれた市民の話し合いの場を作りたいと考えます。
9ー2)次に力を入れて実現したい政策、課題
【質問全文】
当選後、八王子で実現したい政策、力を入れたい課題(テーマ)について、次に力を入れたいものはなんですか?理由についても教えてください。
すべての子どもがのびのび育つまちとなるよう子どもの権利条例策定を推進します。子どものための多様な学びの場・居場所が継続できるよう、認可外の幼児教育施設、フリースクール、冒険遊び場等への支援体制を整えます。同時に、公立学校に関しては、多様な子どもの在り方に配慮する学校側の変革が必要と考え、子ども達の意見表明の場を作り、その意見を反映させる仕組みを作ります。
9ー3)3番目に力を入れて実現したい政策、課題
【質問全文】
当選後、八王子で実現したい政策、力を入れたい課題(テーマ)について、3番目に力を入れたいものはなんですか?理由についても教えてください。
ジェンダー平等社会実現のための施策を実行します。昨年末まで自分は保育士をしていました。これまで家庭内で主に女性が担ってきた子育て・介護等のケア労働は、社会化してもその内容が過小評価され、福祉の仕事に従事する人の待遇が改善されている実感がありません。私はこのことがジェンダーの問題であると考え、ジェンダー平等の視点から福祉の仕事の地位向上と賃金格差の是正を訴えていきます。
10)八王子市議に立候補しようと思ったきっかけは?
【質問全文】
八王子市議に立候補しようと思ったきっかけは?(現職の方は初めての時のことを教えてください)
現職市議前田よし子さんと八王子初の冒険遊び場「みはらしプレーパーク」立ち上げで知り合い、彼女の政治活動を手伝うなか生活者ネットワークの理念である2期8年ローテーションのタイミングで声を掛けられたことが直接のきっかけです。このような機会は普通なかなかあることではないという半ば好奇心と、一市民として一人の大人として私ができることを全うしたいという思いから今この場に立っています。
11ー1)立候補に際して、ハードルはありましたか?
特にありませんでした。自分の子ども達が手を離れ(19歳、17歳、15歳)、私が家を空けても誰かの手を借りる必要をあまり感じなくなりました。そして夫も自分がやれることなら好きにしたらというスタンスなので、特に誰に相談することなく決めました。事後報告でしたが、家庭内抵抗勢力はいませんでした。強いて言えば、過去子どもが幼いうちや、もし私が世帯主であったら決断できることではなかっただろうとは思います。
11ー2)ハードルに対してどのように対処しましたか?
もし家庭内で反対されたら、「これは私の人生なので」と押し切るつもりでした。
その他、上記の項目では書ききれなかったことで、市民に伝えたいことがあればお書きください。
ジェンダー平等社会とは、ひとりひとりが自分がどう生きたいか、どう在りたいかをジェンダーに囚われることなく実現できる社会です。自分らしさを大切にできる社会をみなさんとともに描き、作っていきたいと思っています。
アンケートに回答くださった候補予定者のリストはこちら👇
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