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「勇気は出るもの」ではなく「出すもの」_Vol754


まさしくそれは、教師の仕事

向山洋一千葉大講義 (31)「教師にしかできないことへの挑戦」を視聴しました。https://video.toss-online.com/
障害のある子への縄跳び指導について、向山洋一先生が、学生に向かって語っている場面がありました。
「縄跳びを跳ばせるというのは、医者の仕事でもありませんし、親の仕事でもない。まさしくそれは、教師の仕事なのです。」
「ああ!そういう教師の仕事をしたい!」と思った日のことを思い出しました。

向山氏が新卒の頃、ある1冊の本に大きな影響を受けたそうです。
保護者から渡された1冊の本「石に咲く花」。
重度養護施設の近江学園の実践記録です。

〔引用〕___________________
言葉は全部で三つしかない。
「アー」と「イー」と「ウー」だ。
それぞれに「痛い」などの意味がある。
教師たちは、そのような子にも教育を続け、一年かかって成果をあげる。
一つの言葉「えー」を習得させたのだ。そう、一年かかってたった一つの言葉である。
それが、誠実で有能な教師がやった仕事だった。
新卒の私は、腹の底までズシーントくる感動をうけ、涙がとまらなかった。
教師一年目の私は、私もまた近江学園の教師のような道を歩もうと固く固く心に誓った。
「一つの言葉」を習得させるのに一年もかかる仕事、それが教師の仕事なのである。
教師なら、どこで教えようと、そうした精神を持つべきだと思ってきた。
向山洋一全集81 「向山が切り拓く特別支援教育」(向山洋一 明治図書)
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2 目線がグッとあがる

向山洋一千葉大講義 (31)「教師にしかできないことへの挑戦」を視聴していると、教師として価値ある仕事がしたいという想いが湧き上がってきます。
向山氏の話を聞いていると、目線がグッとあがります。
なぜ、目線があがるのか、そのヒントになる文章と出会いました。

〔引用〕___________________

まさに現在TOSSが取り組んでいるまちづくり教育、観光立国教育などの社会貢献活動は現代的な教育課題である。
けれどもそのような教育課題に取り組むどころではない。日々の学級経営や授業づくりに追われてしまうと考えている人も異様。
さらには、荒れた学級で大きな苦しみを背負っている人もいるかもしれない。そのような人は第85巻(向山洋一全集)に目を通してほしい。
そのうちの第二章「教師としてのいましめ」の4〜6節をじっくりと読むことで、きっと勇気をもらえるに違いない。
死をも考えた人がサークルの仲間にささえられたことや、世界には命を取られ、職を失うかもしれない中で意味ある行動を続ける人がいることが記されている。
向山先生は「勇気は出るもの」ではなく「出すもの」であると教えているのだ。
(教育トークライン2012年3月 404号 板倉弘幸)
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戸棚からすぐに向山洋一全集85巻を取り出して、ページをめくりました。
パラパラ読むだけで、じーん。


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目標!今から、3回読む!