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不可能に思えていたことが、可能になる_ Vol768


教授用100玉そろばんを購入して使っていた。
https://www.tiotoss.jp/products/list.php?category_id=106
子ども達は、100玉そろばんが大好きだった。
リズムテンポよく数唱する。
数秒でクラスが1つになっていくのを感じた。
集中してみんなで学ぶ時間がすごく好きだった。

子ども用の100玉そろばんもある。
勉強が苦手な子にとって、100玉そろばんはすごく学習の助けになる。
操作が簡単なため、数の概念を考えることに集中することができる。
こちらに、100玉そろばんの効果が書かれていた。
https://chicotton.com/100dama-soroban
①数の感覚がわかる
計算する時に大事な数の感覚を実際に玉を動かしながら身につけることができます。
②10の合成や分解が理解できる
10の合成・分解とは10が何と何でできているかというものです。
③足し算や引き算が理解できる
10の感覚が身につくことで足し算や引き算の学習のときに苦労せずに理解することができます。

3つめの「足し算」や「引き算」が理解できるってすごく大事だ。
文章題になると、足すのか引くのかわからなくなる場合がある。
文章に描かれている内容をイメージができないのだ。
数の感覚・10の合成分解・足し算引き算・・・これらが感覚的にわかることはとっても大事なことだ。

小さい頃に身につけることができなくても、練習回数が増えると補える場合がある。
こんな事例がある。

〔引用〕___________________
昨年度担任した2年生で、くり上がり・くり下がりができない子がいた。
百玉そろばんを机にかけさせておいた。
4月、算数の時間は、ほぼ毎時間使用。
5月初旬。やはり使っていた。
ところが、中旬あたりから出さなくなった。近くでその子の計算を見た。なんと暗算でやっていたのだ。
百玉そろばんを何度も使うことで、くり上がり・くり下がりの計算スキルが身についてしまったのである。
これは、かけ算九九でも言える。かけ算九九ができないと、わり算筆算はできない。だから、九九表をもたせる。できない子は、九九表を見ながらわり算筆算をする。やりながら、九九も覚えてしまう。
足らざるは、補ってやればよい。

向山型算数教え方教室20 気になる "学力差"の診断と治療
学力差を埋める大原則「足らざるを補う」(河田孝文 TOSSメディア)http://tossmedia.jp/
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気がつけば、不可能に思えていたことが、可能になっていた。
本人にとっても、保護者にとっても、どれほど嬉しかったことだろう。
不可能じゃなかったんだと思うと、他のことに対しても挑戦する意欲が湧いてくるだろう。
こういう1つ1つが、生きる気力を育てるってことなんだろうなあ。

優れた先行研究・先行実践を知っていること
優れた教材を使うこと
すごくすごく大切だ。