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7人で登ってみたレポート

 24節季で寒露とは言え、ここ霊山の登山口の一つ内稙田はまだやっと秋めいて来たところ、樹々は緑時々、風に枯れ葉が舞うくらいだ。日曜日の今日、天気は秋晴れ、参加者は7名、今年の3月11日に高崎山に登った時に、知り合った佐伯の女性お二人も参戦、夢ひこうせん登山部から男性1名、我が社から女子3名、男子1名という構成だ。今日の特色はコテコテの山ガール、山ボーイが居ないこと。ほぼ全員がこれから山ボーイ、山ガールに育って行く人たちだろうか。知らんけど。

 とにかく、3月以来の再会を喜び合って、プチ結団式でスタート。目標は標高610メートル、往復で3時間半が標準と言われるコースを目指す。8:50スタート、いきなり階段から始まり、なだらかに登るコンクリート道、コンクリート道が終わると杉木立が光を遮る山の中に分け入って行く。開始15分、今日の臼杵組との出会いを作ってくれた立役者が不調を訴え、大事を取ってリタイヤとなる。一番のペースメーカではなく最後尾から声援をくれるムードメーカーだけに超残念。

 さて、日差しが届かない山道と言うより、なかなかの急こう配の登山道を登る。お喋りが減り、荒い呼吸に変わる。汗が噴き出す。取り合えず標高300メートルの標識に、まだ半分かと悪態をついてしまう。呼吸を整え、水分を補給して次の標識を目指し、後続を待つ。

 標高400メートルで一度、集合写真を撮る。ここまで1時間だ。道々、私の100キロウォークの自慢話をばら撒いて歩くも、来年一緒に参加しますとは言ってくれない。誘い方が悪いのかも知れない。下りでまた口説いてみるか。そんなことも考えながら、ふと上を見上げると、杉木立の真ん中に青空が見える。マイナスイオンと鳥たちの囀りと、降り注ぐ秋の陽射し、こんな瞬間にああ来て良かったと思うんだな。

 くねくねと露出した木の根っこの階段を登ると標高500メートル、あと一息なのか。頂上まで900メートルの手書きの標識、高さの900ではないことは分かっていても、水平距離で900は、勾配の間隔が邪魔して大いに混乱、誰かのいたずら書きではと疑いたくなる。そんなことをごちゃごちゃ考えて登っていたら、前方が拓けて来る気配、おーっと声が出てしまう。第二展望台に到着だ。

 しばし別府湾に扇形に張り付いた大分と別府の風景を楽しむ。ベンチに座っておにぎりやら補給食を頬張って、去年の4月にひこうせん登山部で登った時にフルーツパフェを作って食べた話をしたり、高崎山ときつさ較べをしてみたりで盛り上がる。

 ここが頂上ではないので、もうここまででもいいけどなんてボヤキながら、休憩を切り上げて三角点を目指す。もう登りがありませんように。あんまりなかった。途中、地図上の頂上なんてのも通過して第一展望台があって、少し行くとやっと610メートルの頂上に到着。ここのベンチで休憩していたなかなかご高齢の山ボーイに話を聞くと、なんと週2回ここに登っているとのこと、やっぱり山ボーイはホームグランドを持っているのかと感心。見えている山、私たちが知らない山を、あれは宇祖山で隣が障子岳、霊山の幾つかある登山道のことも教えてくれた。ありがとう山ボーイ。

 さあ、山頂で11:00、十分に休憩をして下山開始だ。登りが急な分、下りも大変だ。膝を柔らかく使って、必要な人はポールを使って、ポールがない人は現地で調達して、私は時々走ってダウンヒルを楽しませて貰った。意外に下りがしつこい、長く感じてしまう。途中途中で後続を確認しながら進んで行くと、私はヘビや毛虫くらいしか気が付かないのに、足元の草花に気が付く人が一人いる。あったアケビ、おっ冬イチゴ、これこれ水引草、その他いろいろ。凄い植物博士が参加していたのか。

 そんなこんなで出発地点に戻ったのが13:00、約4時間の霊山登山。やっぱりたくさんで自然の中を歩くと楽しい。疲れたけど山にも一緒に登った仲間にも元気を貰えたよ。この作文で途中リタイアのNさんにも元気を分けられるかな。

 以上、簡単な速報レポートでした。それで次回のお楽しみは、11月に志高湖1周を楽しむことになったので、これはまた改めて日程調整などしてお知らせしましょう。では、参加した皆さんお疲れ様でした。私は山で楽しんで、また思い出しながらレポートを書いて、ニヤニヤと二度楽しんでいるところ。ではでは。20231022

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