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初夏の転倒

 行きがけの寄り道にかんたん公園内を時速2キロないし3キロで景色を楽しみながらよそ見走行中、いきなりバチャンと自転車に打っちゃられて、地面に這いつくばってしまった。

 2年前にうみたまごで激しく転倒して以来のこと、起き上がり原因を探ると、15ミリ径の街灯電源のコードに前輪を取られたことが分かった。次に目撃者をチェックするまでもなく、散歩中のおっちゃんにも犬にもしっかりと目撃されたと言うか目が合ってしまった。ただ期待はしなかったが、大丈夫ですかなどと言う声掛けは一切なく、ただガン見されているだけ、まあそうだろう、ほぼ同世代のジジイの転倒なんかには興味なしだわな。

 続いて自転車の破損チェックは異常なし。最後に怪我のチェック、幸い衣服の破れも怪我もなかった。穏やかな初夏の海を背景にした港の平穏な景色の中で、ジジイがこけても一人、そんな句があったような、そんなぽつんとした寂しさが一瞬、風となって消えた。

 この10年で小さな転倒が今日を入れて3回、大きなのがあばらヒビと膝裂傷の2回、もう転ばないと思っていたのに、やっちゃったなぁ。転倒の原因は全部、何かに気を取られた時に起きるんだ。あばらは女子高生で、膝が横断歩道上の車両、そして今回が景色か。猛スピードのダウンヒルでは転ばないのに、なんでもないところが危ないのだ。以上、こんだけ書いたらちょっとした反省になるだろう。また暫くは志村けん風に大丈夫だ~。
20230713

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