文庫のサイズ
4月のある日のこと、明林堂書店に寄って、何気に文庫本を眺めていたら、どうも変、絶対におかしい、まだ寝ぼけているのか、老眼が悪化したのか、どう目を凝らして見ても、文庫本が縮んで見える棚がある。いやいや、そんなことはないわと、新刊本のあるところにひとまず退避、この世界に何かが起きているのか、カフカの変身にも似た違和感に後押しされて、再び文庫の棚へ移動、チラッと周囲を見て、誰も居ないことを確認、縮んで見えてる本を手に取り、すぐ隣の縮んで見えない文庫とそっと重ね合わせてみた。同じ大きさだった。おかしい、そんな筈はない。おかしいのはどっちなんだと、肩を持ち上げ首を廻して、さらに遠くの文庫を手に取り重ねると、ほら大きさが違うじゃないか。これって世間の常識なの、年度も変わって、消費税も上がって、文庫のサイズも節約したのかな。気になって仕方ないので、サイズの違う文庫を購入、店員さんに、「こっちの文庫、少し縮んでますよね。」って聞いたら、物凄く変な顔されて、隣のレジのおばさんまでも、チラッとガン見してくる始末。会社に着いて、物差しで測ったら従来のもの151×106、縮んでたもの149×105だった。ネットで調べても事の経緯は分からないまま、その日の仕事帰りにパークプレイスのくまざわ書店にも寄ってみて店員さんに聞いたけど、何の話って顔されただけでした。以上、桜の朝の衝撃でした。
20140413
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