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秒速4メートルの風

 夜中の3時半に目が覚める。おっさんはおしっこが近い。すっきりして二度寝をすると、今度は4時半にかみさんがトイレ、おばさんも近い。三度寝、5時半に目覚ましが鳴る。洗顔やら珈琲を入れたりして、かみさんを起こして、かみさんと飼い犬の朝食の準備をして、飼い犬を庭に出して朝しょんさせて、金魚やメダカ、ドジョウ、オオイタサンショウウオ、ミナミヌマエビ、カラージャービルに餌をやって、6時過ぎに集合場所のかんたん港園に向けて出発、風が強い。
 7時に全員集合、今日の参加者は4名、この風の中、計画通り農業文化公園に行くか、他にするかブリーフィング。私の見立てでは、予報の風速3までが自転車通勤決行の目安、それ以上の風速は向かい風となりライドを楽しめないし楽しくない。でも今日は部活だ。様々な天候を経験してみようと言うことで中止は論外、結局、部長がまだ行ったことがない日出の石ころたちの動物園に行くことにした。
 別府湾ロイヤルホテル前のコンビニでトイレ休憩、日出駅で最後尾が追い付くまで待機、石ころたちの動物園には9時半の開館前に着いてしまったので、隣の大神ファームの苗販売のガーデンを散策、珍しい花がたくさん、大神ファーム本体には入ったことはないけれど、十分に楽しめた。そのまま石ころたちの動物園に行くと、阿部さんご夫妻とお姉さんが迎えてくれた。1月末に来て以来、新しい作品も沢山増えていたのと、何と言っても庭の草花が彩を添えていて、2度目だと言うのに、十分に楽しめた。それに初めて来た部長は、ワーワーと感激しながら、受け持ちの子供たちに、石に絵を描かせてみたい、何から始めたらいいのかと館長に質問攻め。四季折々の作品を楽しむために、定期的に足を運ぶと約束をして、石ころたちの動物園を後にする。
 次に人間魚雷「回天」の施設を見学、愚かな戦争の犠牲となった若者たちに哀悼の意を送る。風が強くて、汗冷えもあって長時間じっとしていると寒いので、次に移動、身体を温めるために坂道をガンガン登って、ふくろう工房、ここも2度目もの訪問、ふくろうをモチーフにしたたくさんの作品を楽しんで、お土産にピクチャーストーンを一つ購入。
 そろそろ腹も減って来たので、日出のグルメを探して日出駅方面に移動、取り合えず日出駅で一旦、集合すると、目の前にレストランと言うより昭和な佇まいの「でんすけ」という食事処、駐輪スタンドもあったので迷うことなく飛び込むと、外から見た感じと全く違う広々とした空間に、たくさんのお客がテーブルについていて、壁には「鶴瓶の家族に乾杯」のポスターとロケの時の記念写真が飾ってあった。なるほど人気店だったのかということが、この後じわじわと分かって来る。まず、ウエイトレスじゃない恐らく店の看板おばちゃんが、きっぷよく注文を取りに来る。それぞれメニューにある定食を頼むのだが、どうも周りの客のテーブルに並ぶ料理の量が心なしか多い、いや異常に多いような気がする。メニューをよく読むと、食品ロスのこと、持ち帰りのパックもあることが書かれてあったので、少し安心して注文する。しばらくすると運ばれて来た。私以外の3人のがテーブルに並ぶ、あまりの量の多さに驚き笑う。生姜焼きを頼んだ私のが最後にやって来た。なんと私の量がフードファイトにでもチャレンジするのではないかというほどの量の多さだった。他のテーブルの客も、何人かがタッパーに詰めて持って帰ろうとしている。私は食べる前から見た目にギブアップだわ。結局、半分くらいは残してタッパーに詰めてビニール袋に入れて、リュックの底にそっと入れて持ち帰ることになった。苦しい。せっかくダイエットも兼ねたサイクリングなのに、これはないわ。自転車を漕ぐ前かがみの姿勢が苦しい。
 さあ、帰ろう。最後は、食後のコーヒーを飲もうと、行ったのが25キロ先のSparkle Oita Racing Teamのお店、COLORS Bike&Cafeだ。
ここ選手のクラブハウスも兼ねているだけに、黒枝 咲哉さんご兄弟や他の選手に監督も居て、とても賑やか。一緒に行ったおばちゃん3人も若い選手たちとのお喋りで大喜び。美味しいコーヒーとクッキー、楽しいライドのシメには最高でした。本日、走行距離70キロ。お疲れ様でした。今夜は晩飯も食べなくていいわ。

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