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アサギマダラい会いに行く

 5月3日以来の今日の部活動は、参加者3名の6時45分、大分駅スタートで佐賀関は海星館にアサギマダラに会いに行くこと。気温と言い風の具合といい、もう最高の天気だ。
 ルートは大在大分港線、通称40メーター道路を終点まで、海岸線に沿って幸崎の先で197号線を渡って、軽便鉄道跡のサイクリングロードに乗り換え、道の駅さがのせきから海沿いの短いサイクリングロード、197号線で大志生木から小志生木の浜を抜けると、またまた海沿いのサイクリングロードで佐賀関港まで、サイクリングロードが寸断され過ぎだ。ここまで1時間45分、去年は黒が浜から登ったので、今回はここから4キロを登ることにした。
 息も絶え絶えでもないけど、なかなかのヒルクライム30分、海星館のゲートに着いたら、警備のおいちゃんが開館が10時だから入れませんと切ないことを言う。去年は入れたのに、きっと誰かが悪さしたんだろうか。なんでもおいちゃんは入れてあげたいけど、防犯カメラが作動して警備の人が飛んで来るからダメだとのこと。仕方なく少し先の関崎稲荷から徒歩で灯台に行くことにした。
 鬱蒼とした雑木林の道、タヌキの後ろ姿に出くわしたりしながら灯台まで行き、折角だから海岸まで降りてみることにする。長い九十九折れの階段を降りた海岸、それはそれは、久しぶりの「わー」と言う歓声が響く。波打ち際で高島、保戸島の島影と海に浮かぶ大小の船の景色を楽しみ、しばしビーチコーミングも楽しむ。
 降りて来た階段を登る。登ったところで10時、あっ海星館が開館する時間だということで、またまた折角だから、さらに登って海側から海星館へ向かう、膝を笑わせながら、たくさんのアジサイの彩に迎えられるようにして、海星館を仰ぎ見る。幸せの鐘を鳴らして、アジサイにひらひらと舞うアサギマダラを探すも見当たらず。台湾あたりから飛来して、ここで羽根を休めて信州に避暑に行く、2000キロを旅する蝶と言われているアサギマダラ、居ないのかい。残念に思いながら館内に入ると小さな裏庭があって、見ると猫の額ほどの花壇に居るわ居るわ、アサギマダラが推定50羽、羽根を閉じたり開いたり、おー会いたかったよ。記念に写メを撮って、今日の目的を達成。
 帰りは表から坂を歩き下って関崎稲荷まで、停めてあった自転車の鍵を開けていると、隣で「NPO法人さがのせき・彩彩カフェ」の方が何やら社会実験のための作業をしている。佐賀関、この関崎の自然を守るための活動、今は河津桜の植林をやっていると言う。近々コーヒーも飲めるように準備もしているとのこと、帰って調べたら山田さんというこのNPOの代表の方のようだ。この地域のこと植物のことなどとても詳しそうだ。また来る楽しみが一つ増えた。
 さあ、来た道とは反対側に下って、黒が浜に降りて、風光明媚な海岸道路を進んで、ビシャゴ岩姉妹岩を目の焼き付けながら、白ケ浜で真っ黒に日焼けしたタツーが似合うおじさんと挨拶を交わして、さらに海岸通りを走って走って、佐賀関の商店街を抜けてフェリー乗り場から道の駅まで。
 ここで海を見ながらヤギチチソフトを食べて、あのカップルの関係は夫婦か、親子か、不倫かなどと、人間ウォッチングも楽しんで、手持ちの補給食を頬張って、来た道を辿りながら風に乗って飛ばす。軽便鉄道跡で見つけた野生のグミの木、ちょっと酸っぱくて、口の中がカスカスしたけど美味しかった。40メーター道路、行きは巡航速度25から27キロだったのに、帰りは27から32キロ、走っていれば風は心地良いけど、信号で停まると強い日差しが射す。道の駅さがのせきから約1時間半で舞鶴橋に到達、流れ解散で本日の走行距離は最短の私で68キロ、やっぱりソロより一緒に走る方が楽しいわ。

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