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「風わたる畑でピクニック」レポート

 緩すぎる秘密結社山猫会から3月に「畑でピクニック」のお誘いがあったものの、年度末のせいでもあったのか、参加者の日程が合わずに延期、コロナやGWの様子を見ながら満を持して、母の日の今日、決行の運びとなった次第だ。

 さて、この日を心待ちにしていた私は、2週間も前から大分市、別府市、日出町の天気予報を見ながら、自転車に磨きをかけていた。夕べは持って行くものも、オヤツは300円までなんて指定もなかったけれど、ウエストバッグに補給食などを詰め込んで、母の日を明日に控えて、こちらもなんだか満を持してるかみさんに悟られないように、一人わくわくしながら、いそいそと装備を整えて眠りについた。

 自宅を9時過ぎに出て、薄曇りの大分から別府へと25日振りに自転車を漕ぐ。快調に飛ばして、大方20キロ1時間のペースで、いつもの通勤距離を越えて日出の街に入ると、柔らかい日差しが出て来た。赤松峠を汗だくで取りついて、集合場所のすずらん食品館方向に曲がらず、ちょっと峠頂上まで登って、ここまで来たことを写メに残して、すずらん食品館に戻ると、なんとFさんと同着、この時11時半。きっとFさんも今日の日を私と同じような気持ちで迎えたに違いない。

 さて、美魔女たちに待たされること30分、ヤギやウサギとも遊んで定刻となるもまだ来ない、聞けば腕に寄りをかけるのに時間がかかっているとのこと。待つことが苦にならない私と藤井さんは、そのまま2.5キロ先の山猫畑に向かう。現地では地主の姉さんが、30年物のハンモックを納屋から引っ張り出して、これ使いなさいと言いながら、今年のタケノコの不作話やピースボートに乗った時の話、海外での日本人観などの話を問わず語りにしてくれた。そのまま藤井さんと森林浴を楽しみながら、ハンモックを竹に固定して、あーだこーだと無駄話に興じていると、美魔女たち3名とそのお母さんとご子息までが続々とやって来くるではないか。

 竹林の斜面を転がりながら、挨拶もそこそこに荷物運び。とにかくどこもかしこも斜めってるから、敷き詰めたシートの上を色んな物や人までもが転がる。間引きした竹の切り株を支えにしながら、腕によりをかけたお弁当が皆に配られ、蓋を開けると、まあ旨そうなこと。さすが山猫姉さん、仕込みに手抜きがない。散らし寿司もおかずもお替りをしてしまう。お腹が人心地したところで、なんと今日は二人が5月誕生日、ケーキまで飛び出した。これがまた美味い。

 後は畑を散策したりハンモックに揺られたり昼寝をしてみたりで、思い思いにピクニックを楽しんだ。ただ待てよ。ここにはライヤー奏者が二人も居るのに、今日はライヤーを持って来てないとは残念、次は是非、この自然の中でライヤーの音色を響かせて欲しい。

 藤井さんは夕方から仕事のため早退、私は15時半には帰ると言って出て来た手前、15時に自転車に跨る。日出の町を下り、別府を走り抜け、大分東部まで2時間漕いで、17時ちょうどに、満面の笑みを隠して疲れ果てた表情で帰宅、本日走行距離80キロ。

20220508

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