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新春初ロングライドレポート

 去年が南、一昨年が北と替わりばんこだから、今年は北に行くことにした。目指すは大分を越え、福岡を越え、九州を出ること。そう関門トンネルを渡り山口県下関まで。果たして行けるだろうか。

 クリスマスあたりから下関行きを吹聴してたら、前日にかみさんが意地張らないで無理なら途中リタイアすればいいからと言わんでいいことを言う。意地でも行ってやると決意を新たにしてしまったじゃないか。

 さて、タイヤに空気を入れ、ライトやモバイルバッテリーの充電など諸々の準備は前日に完了。能登半島地震のニュースも気になるものの、新潟の友人が避難はしたものの被害に会わなかったことが確認出来てホッとする。朝5時に起きて着替えて、飼い犬を外に出してオシッコさせて、餌をやって、ネズミにも餌をやって、かみさんを無理矢理起こして、なんやらかんやらで、やっと準備万端、7時に自宅から漕ぎ出す。

 順調に進んで別大国道で前方に何やら気になる旅人がリヤカーを引いて歩いている。やっぱり日本一周の幟が旗めいている。迷わずUターンして話しかけてみる。なんと鹿児島から出発して北海道まで行き、折り返して、このまま南下して後は沖縄を廻ったら日本一周完結だと言う。63歳、有尾義幸さん、素晴らしい。握手して足らずグータッチで北と南に分かれて行く。元気貰ったなぁ。

 職場近くの利用者さんがインフルAに罹患、見舞いと年始兼ねて顔を出す。熱も下がり車椅子にも移れていた。安心して再スタート。

 別府湾ロイヤルを過ぎ、赤松峠でハーモニーランドの渋滞を追い越し、立石峠を越えて宇佐神宮渋滞を走り抜け道の駅なかつでトイレ休憩、ここまで80キロ。山国川を渡り福岡県入って、道の駅しんよしとみでちょうど12時、肉うどんでスタミナを付ける。

 この後が行けない。門司港までの道順をナビに任せたら、誤って設定の車モードに振り回されて、途中で気がついて設定を徒歩に戻したら、結果20キロ無駄に走らされてしまっていた。

 それでも門司港には15時半に着いて、ここまで143キロ。関門海峡、大橋にレトロな街並みを写真に納めながら関門トンネルまでのんびり走る。

 エレベーターで58メートル降下して780メートルを自転車押しながらゆっくりと渡る。ここを歩いたのは中学の修学旅行とひまわり号のボランティアの時、今日で3回目かな。そんな回想とここまで来れた達成感に顔が綻ぶ。九州と下関の境界で記念の一枚。下関側に上がり、海峡の景色を楽しみながら下関駅までラストラン。ここまで152キロ、もう充分ながら、例年のようなヘトヘト感はない。帰りのソニックでもうとうとすることなく、ここまで書けている。

 まだソニックは別府の手前だ。正月中日で割と空いている。ライドの余韻はまだ暫くは持続しそうだ。まとめると、150キロを9時間かけて走ったことになる。後50キロで200キロか、時間にすると4時間プラスか、恐らくこれ以上は速くはならないから、13時間も走れるかな。天気、コンディション、コース、無理だろうな。家に帰っても余韻に任せて、取らぬ狸の皮算用に興じてしまう。楽しいライドだったよ。20240102

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