ぐるっと一周出来ない
スタート地点は花公園から、前回ソロライドで道を間違えてぐるっと一周出来なかった「ぐるっと久住一周」にチャレンジすることにした。大分から私の車に自転車3台と3人乗り合わせて8時に出発、車内では、昨日までとは打って変わった今日の天気のこと、出来たら温泉でも浸かりたいとか、楽しいライドを前に気持ちが昂る。花公園近く赤川のお友達の「星群れるキャンプ場」に挨拶をして近くに車を停めさせて貰う。ここもキャンパーたちで賑わっていた。
さあ、時計回りに9時半の出発、まずは瀬の本まで登り勾配をゆっくりと進む。瀬の本のレストハウスは恐ろしいほどの人出、奥にはバイカーの聖地、クシタニカフェがあって、驚くほど沢山のバイクが出たり入ったりしていた。最速でトイレだけ済ませて、やまなみハイウエイを星野リゾートまで登って、40号線を下ったり登ったり、特にくじゅう森林公園スキー場までの坂は、漕いで登るのは無理、500mくらいは押して登った。そこからも大きな道路の波を登ったり降りたりと、行き交う車とバイクの多さ、爆音と排気ガス、こっちは汗と呼吸を荒げて、景色を楽しむのもそこそこに登ることに集中しているのに、がんがん追い越され続けるのは、あまり気分のいいものではない。でもまあなんとか順調に進んでいた。
ところが問題が起きたのは四季彩屋の交差点、1週間前から準備していたサイコンのナビでは、直進のところ、四季彩屋に道を聞いたらナビとは違う道を教えてくれた。地元の人が言うのだから間違いないだろうと言うことで、教えられた道に入りあいのせ茶屋を通過して、町田バーネット牧場を通過して、登ったり降りたり最後は思いっきり下っていったら、なんと九重町に入っている。九重ふるさと館でトイレ休憩、外テーブルでメロンパンなど食べて、少し進んでみると久大線に沿って走る210号線に行き当たってしまった。ここで明らかに道がぐるっと一周から大幅に逸れたことを理解した。
さあ大変だ。引き返すにはあまりに降りて来た下り坂が長すぎた。このまま、スタート地点の花公園を目指すには、距離が遠すぎる。どうしよう、まずは腹ごしらえだ。さっきもメロンパンを食べたばかりだけどと思いながら、最寄りのローソン九重野上店に向かう。とにかくレストランとか食事処は避けたい。外でカップラーメンなどを食べながら相談する。
取り合えず水分峠を目指すことにした。峠と名が付くくらいだから、また登りなのは間違いない。果たして10キロ先の水分峠も坂は凄かった。峠になんとかたどり着いたTちゃんが突然、私退部するかも知れないと、あまりの激坂ライドにヘコタレてしまった。ここでもう一度、地図を広げて、帰りの行程を検討、もうぐるっとなんて言ってられない。最短でも11号線で48キロ、ここまで既に5時間かけて40キロ走っているわけだから、ここから48キロだと6時間かかる計算、仮に辿り着いたとしても20時半、こんな山の中を絶対に無理だわ。どうしよう、どうしよう。なぜ、こんなことになったのか、そんなことは思ってても言わない考えない。
そうだ困った時のYちゃんだ。確か花公園あたりに来ていると言ってた。電話してみる。ドンピシャで花公園に居た。2月の湯平ライドの時のSOSにもレスキューに来てくれたYちゃん、今日も後に仕事があるにも関わらず、快くレスキューに向かうと、少々あきれ気味の二つ返事だ。ただ、花公園から瀬の本は大渋滞、そこで、少しでも短時間で問題を解決するために、私が行けるとことまで行き、途中で私だけが花公園の車のところまで送って貰い。yちゃんは仕事へ向かい、私が今度は水分峠から少しずつ進んで来る二人をピックアップする作戦に決定した。かくして、私は20キロ先の朝日台でYちゃんの車に乗り花公園まで、ここでYちゃんと別れて、作戦どおり水分に向けて折り返す。携帯ナビにも赤い渋滞マークが入っている。瀬の本まで一寸ずりで、瀬の本から星野リゾートに向かうと解消、結局、二人と小田の池までの11キロを押したり漕いだりして来て、合流したのが18時前、二人は寒い風に晒されて待っていた。後は湯平に抜けて大分へ、本日の走行距離58キロ。温泉に浸かるどころではなかった。
いやいや、思い出に残るハプニングと激坂ライドでした。結局、ぐるっと久住を完結出来ない悔しさが残ったことと、私たちの力量では無理なのかも知れないという一抹の懸念を残したライドとなってしまった。ただ、今日のライドはこのサイクリング部の伝説に残るくらいに十分に面白いライドになったことは間違いない。お疲れ様でした。レスキューYちゃんに感謝!
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