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好きなものの話(クイズ)

さる9月7日に行われた、【生放送】伊沢拓司×田村正資×徳久倫康「クイズ王は本当にいなくなるのか――『ユリイカ』クイズ特集刊行記念&大反省会、をTSで拝見しました。
8時間…はち、じかん。せんえん。ええ、すごい。ごいがなくなるすごさ。

えーと、まず初めに断っておきますと、私はクイズというものに日頃触れているわけでもなく、特別な知識や教養があるわけでもなく、もっと言えば「ユリイカ」自体も知らなかったようなペーペーでございます。

更に言うなら、QuizKnockさんや伊沢さんを知ったのも本当にここ最近のことでして。テレビがない生活だと、色んな意味で情報が偏りますね。
世の中に向ける関心みたいなものが、わりと希薄なのです…あまり、知りたくないことも多くてニュースは避けがち。

そんな私が今回、わあ〜なんだか楽しそう〜とユリイカを購入して思ったことや、生放送8時間を拝見して感じたことなどを雑多に羅列していこうかなあ〜と思った次第です。
感想をnoteに書いてね、とおっしゃっていたのでそのまま受けて書いております。私も情報をとりあえず真に受けるタイプです。だけれども性根が捻りねじれ回ってるので最終的には懐疑的に…ってこれはどうでもいいですね。


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ここのところ、人間力が落ちていて、文章が長く読めなかったり、そもそもの生活レベルが著しく低下しているのでユリイカはまだ読破できておらず。
いろんな方々の文体を飲み込めるほどの受け皿がなくてあわあわしております…が、読みやすいところからかじり始めて半分くらいは読めたのではないかというところです。

ちなみに伊沢さんの既刊に関しては2冊ともに手に入れてにやにやしながら読了しておりましたので、その点で言えば今回の放送の予習が出来ていて良かったなという感じ。(登場人物がなんとなく把握できた!)
クイズの話の前にこれだけは言っておきたいのですが、伊沢さんの文体が好きすぎて好きです。それはもう好きです。以上です。


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さて、生放送を見て感じたことを5つ挙げよ、と勝手に括られたならば、私は以下の点を挙げます。

①物理的に消えるクイズ王がギリギリまで粘る、そして結果田村さんがテレビに登場しているという流れが秀逸
②毎秒毎秒、スタッフさんが優秀すぎる
③徳久さんの話の運びがスムーズで聞きやすい、フラットな意見なのでわかりやすい
④田村さんのバランス感覚が心地良くて、尚且つ翻訳してくださるので素人には大変ありがたい
⑤伊沢さんは前髪を切った方がさらに素敵


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ことクイズに対して——経験者の方の意見はそんな感じなのねえ、とユリイカや放送を見ていて思ったのですが——私の個人的な意見としては、「楽しいもの!」という漠然としたイメージしかないのですよね。
あのボタン、押してみたいな。みたいな。推しが押したボタン、押してみたいな…って。言いたかっただけです、すみません。無駄に文字を使ってすみません。

じゃあ何故、やってもいないのに楽しいイメージなのだろうか、って考えたときに、”やっている人が楽しそうだから”かなあと思ったのです。
正解して、喜んでいて、楽しそうで。負けたら、きちんと悔しそうで。
そういう側面をみても、やはりスポーツライクだなあと感じたりします。

私はスポーツが大の苦手で、やるのも見るのも率先してやらないタイプなのですが、やっぱりルール等の知識がないと見ていてよくわからない時があって。
例えば、サッカー。きっと高度な頭脳戦および攻防が行われているであろうに、それが分からないのでなんだか申し訳なくなって盛り上がれなかったり。
ドイツに住んでいた時にも、「ここまで来てサッカー見ないなんて!」って色んな方に言われましたが、多分向いていないのだよなあって。W杯も応援できなくてごめんなさいの世界。

一方で、バスケやバレーは割と見れたりします。
なぜか。それは、点数がバシバシ入るからです。(ただただ失礼な感想)
黒子のバスケとハイキューで培われた基礎知識があるのも大きいのですが、私レベルのスポーツ素人が見ていて理解できるということは素敵なことなのです…。

これを踏まえるとクイズは、見ていてルールもわかりやすく、点も移り変わりが激しいという点において、私のぼんやりオツムでも理解できる素晴らしい競技だなあと思ったりします。

皆さんが仰っていた暴力性に関しては、確かにそういう側面もあるなあと目から鱗だったというか、人って本当に多様な考え方をするものねえとこれまたぼんやり考えてしまった部分。
勝敗をつける何某かには、暴力性はつきものなのでしょうか。

私は存外、テストや順位付けが好きな人間でしたので、それらをなくしたら皆平等で幸せで平和な世界に〜とは思わないのですが。
いえ、と言いますか、私自身の承認欲求の高さと、ぼやーっとした自己を象ってくれたのが周りとの比較という悲しい事実もあるのですよね。
クイズが強い方は皆さん「負けず嫌いだから」って仰いますが、それを聞くと尚更私は勝負事に心底向いていないかもなとこれまた悲しくなるのです…。

人生の通知表が切り取られるような感覚って、結局、コミュニケーションの産物なんですかね。自分の感じ方次第というか。
ああ、もうもはやコミュニケーションが怖い。人が怖い。山奥かつ虫の出ない天国で猫に囲まれて霞を食べて生きていきたい。異世界転生でも可。


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そうそう、「それ役に立つの」問題なんですが。
これに関しては私、盛大にぷんすかしていることがあります。

約10年前、当時花の高校生(死語)だった頃にも感じていたことですが、芸術教育への蔑ろがすごくないですか。ええ、すごいのです。それはそれは。
だっかっらっ人に対して「それ、何の役に立つんすかー」みたいなことがっ言えるんじゃ!こら!
芸術は役に立たないから授業をなくすとか、日本史は入試で使わないから勉強しないとか!
そんなこと言ってるから、こんな、心の豊かさも思いやりもない言葉が人に言えるんだ!悲しい!ぞー!
……すみません、取り乱しました。

クイズに限らず、何かを学んだり、身につけている人に対して「役に立つかどうか」のモノサシで勝手に人を測っちゃうのは、寂しいです。
できれば、純粋に「いいね!素敵!」って言えるような社会になればいいな。…という、理想論です。むずかしい。


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最後に、今回の話に直接的な関係はないのですが、ドイツのクイズ事情についてお土産程度に追記しておきます。
(もしかしてクイズ好きな方がここまで読んでくださっていたりしたら申し訳ないという気持ちになっている)

ドイツ人の友人に聞いたところによると、有名なクイズ番組は「wer wird millionär(クイズミリオネア的なやつ)」と「Gefragt-Gejagt(英語ではAsked-Hunted)」らしいです。
ミリオネアが世界各国で展開されているというのを、今回初めて知りました。みのさん発祥ではないのですね。
2つ目の番組に関しては、アプリもあるらしい。ダウンロードできないか試してみたけれど、国外設定ではやっぱりダメでした。みんはやとの違いを確かめてみたい…そわそわ。

あと、フランクフルト近郊の話ではありますが、週末に皆で集まってクイズをするサークル?のようなものもあるらしいです。
ボードゲーム発祥の地ドイツ、頭を使って遊ぶことに長けているイメージ。今度行ったら混ぜて欲しい…。


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んん。これは果たして、感想だったのでしょうか?
3千字も使ったわりに、何も伝えられた感じがありません。

でも、これを書いていて、私はクイズが好きというよりはクイズを楽しんでいる人が好きなのかもしれない、という新たな学びがあって大変に良かったです。
その人が答えられることって、その人の人生に紐づいていて、興味に紐づいていて、ひいてはその人を表しているようで。素敵だなあ、何かに一心に打ち込めるということは。


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はい。すっごい支離滅裂ではあるのですが、楽しくnoteれました。
もしここまでお付き合い頂いた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます。ほんとうに。
今度は話し言葉に逃げるのではなくて、書き言葉で綴れるように精進します。

それまでにナナマルサンバツ読まなくちゃ!

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