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【読書記録】『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』

皆さんこんにちは、第1子妊娠中のmimi です。いわゆるバリキャリ・高齢出産妊婦です。最近、やっと産休に入り、気になっていた育児書を何冊か読んだので読書記録という形で書いてみたいと思います。

今回の本はこちら。
『子育て本ベストセラー100冊の「これスゴイ」を1冊にまとめた本』、著者はAERA with Kidsで編集長をされていた江口祐子さんです。

本書は子育て雑誌の編集長をされていた江口さんがこれまでベストセラー本や話題書、また著書への取材を通して印象に残った本の中から100冊を厳選して、そこに出てくるキーワードを23の項目にまとめて紹介している本です。

紹介している本(一部)

などなど。
ズバリ育児書、というものだけでなく、子育て関係なくここ数年で話題になった本なども含まれています。

私自身、割と本は読むタイプですが、知らない本も多く含まれておりこれがギュッと詰まった1冊ということでとてもいいコンセプトだなと思いました。

読書メモ

23のエッセンスにまとめられており、そこから気になった所を部分的に紹介していきたいと思います。

  • Chapter1 何度も出会った「これスゴイ!」

    • 些細なことでもあえて「自分で選ばせる」

      • 大川繁子さん著の『92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て』の中で、小さなうちから些細なことでも「AとB、どっちがいい?」と聞くことを推奨

      • 個々の自立につながる「自己決定力」がつく

      • てぃ先生の『子育てて困ったら、これやってみ』では着替えを嫌がる子供にこのようなテクニックを紹介

        • 「ママのお洋服どっちがいいかな?」と子供に聞けば張り切って選ぶ。そうしたら「次はXX君のお洋服選ぼうか!」と繋げる。他で上げたモチベーションを自分に使ってもらう

    • 基本は失敗OK!にする

      • 村松亜里さんの『子供の自己効力感を育む本』では失敗を恐れずに挑戦する力を「自己効力感」と呼び、「失敗と成功は真逆のものではなく、実は同じ方向を向いている」と書かれている

      • 大切なのは結果より挑戦してみること

      • 失敗した後のフォローが大事

      • 結局親が子供の失敗を怒ってしまうのは、ズバリ「子供が失敗している姿をみること」への絶望感、そして「自分の手間が増えること」への怒り、が根底にあるそう

      • 親から見て絶対に失敗しそうだなと思うことでもさせるべき

      • 柳沢幸雄さん著の『男の子の「自己肯定感」を高める育て方』では、いかに母親に密着した子育てから卒業させるかが重要と述べている

    • 子供を観察してその子だけの「個性」や「よさ」を見つけよう

      • 小川大介さん著の『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』では、頭のいい子の親には『子供を否定しない』『子供に与えすぎない』『子供のことで焦らない』という3つの特徴があると述べられている

      • 一見短所と思うことを短所と決めつけて切り捨てないこと

  • 遊びや部活を大切にすることで、将来役に立つ「非認知能力」が身に付く

    • 算数や理科などの教科学習、もしくはIQテストのようなテストの点数や数値で測れる能力=認知能力

    • 数値では測りにくい「やり抜く力」「好奇心」「協調性」などの内面的な能力=非認知能力

    • 従来の詰め込み教育ではなく、「非認知能力」を伸ばすことが将来の子供の人生を豊かにし、成功に導くものとされてきている

    • 非認知能力を伸ばすために大事なこと:

      • 1 : 家庭のルール作り

      • 2 : 豊かな対話とコミュニケーション

      • 3 : 思う存分遊ばせる

        • ゲームのような人工的な遊びではなく、外遊び(木登りやかくれんぼ、缶蹴り、秘密基地づくりなど)。調整力が必要な異学年との遊びが最高

  • Chapter2 新しい教育観が身に付くキーワード

    • 色々やってあげると自信がつく

      • 明橋大二さん著『子育てハッピーアドバイス』では「甘やかさないことが自立」と思われがちだが、自立のもとになるのは意欲。意欲のもとは安心感。安心感は十分な甘えからくる。

      • 一方物資的な要求に無制限に答えることは「甘えさせる」ではなく、「甘やかし」

      • 精神的な要求(抱っこ、服着せて、スキンシップ全般)には答えてあげて、物質的な要求(おもちゃ買って、お金ちょうだい)は制限するべき

      • 愛情が足りないと思春期に問題が起こる

      • また痛い思いをさせれば直るという自業自得方式は実際に直らないケースがほとんど。厳しい躾をし過ぎると、子供自身も周りに優しくできなくなる、という弊害がある

    • なんでも褒めずに、褒め方を工夫しよう

      • 褒めるという行為は諸刃の剣。そうであらねばならない、というメッセージを受け取ってしまう

      • まずは無条件に愛を注ぐ

      • 褒めるときは具体的に

      • 嫌われる勇気』でも褒めるを否定している。ちなみに叱るも否定。

        • 褒めるという行為は「褒める側」と「褒められる側」で上下関係を作ってしまう。また褒められたいと思ってやることは本人の自主性を奪い、褒められることへの依存を作ってしまう

        • 上下の関係ではなく横の関係になって「勇気づける」ことが大事。「頑張っているね」などプロセスを認め、「ありがとう」と感謝を伝えること

      • 菅原裕子さん著『子供の心のコーチング』では、3つ子供に教えたいこととして「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」をあげている。人は本来、人の役に立ちたいと思っている。「褒める」ことはその願いを殺してしまう。

        • 例えばお手伝いをしてくれたら「いい子」「えらい」ではなく「助かったよ」「ありがとう」と自分の働きが他人にどのような影響を与えたのかを伝える

  • Chaper 3 身につけたい親の習慣

    • 兄弟を比較しない

      • 佐藤亮子さん著『3男1女東大理Ⅲの母 私は6歳までに子供をこう育てました』では「兄弟は徹底的に平等に接する」と述べられている

      • 平等は難しい。そこで二つのルールを掲げていた「役割を背負わせないこと」「誰にも嫉妬させないこと」

        • 例えばお兄ちゃんと呼ばずに、名前で呼ぶ

        • おやつの数も全員一緒(食べきれなければお兄ちゃんに譲る)

      • アグネス・チャンさん著『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』でも、子供の性格はすべていい性格、悪い性格はないという前提で、みんないい性格をしていると親が思うこと。

        • また個別に声をかけることも大事にしていて、弟がお兄ちゃんを頼っている姿を見たら後でお兄ちゃんに「(弟)君は、お兄ちゃんのこと本当に好きなんだね」と、逆にお兄ちゃんが弟と楽しく遊んでいたら弟に「お兄ちゃんは本当に(弟)君のことを大事にしているんだね」と。

        • 兄弟一人一人に1日5分でもいいから個別の時間を作って愛を伝えることも大事にしていたそう

  • Chapter 4 勉強・受験の勘違い

    • 1日5分からの習慣づけが大事

      • 隂山英男さん著『学力は家庭で伸びる』の中で、「学力の低下は家庭での生活習慣に大きく関係している」とし、子供に身につけさせたい基本的な生活習慣として41の項目にまとめて紹介されている

        • 「宿題は食卓でさせよう」「今日習ったことを口に出して読ませる」「ゴミ出しは子供にやらせる」「家族の予定を冷蔵庫に貼っておく」「朝食は必ず食べさせる」など

        • 親の習慣がじわじわ学力をあげていく

      • 小川大介さん著『5歳から始める最高の中学受験』では将来中学受験を考えているなら緩やかに取り組んでおいた方がいいものとして4つ「学習習慣」「話を聞く力」「時間の感覚」「数字の感覚」をあげている

        • 学習習慣はご飯を食べる、歯を磨くと同様に「当たり前の習慣」として毎日少しずつやることを勧めている

    • 子供に質問しながら教える

      • 石田勝紀さん著『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』では考える力をつける10のマジックワードを紹介

        • 「なぜだろう?」「どう思う?」「どうしたらいい?」「要するに?」「例えばどういうこと?」「楽しむには?」「何のため?」「そもそもどういうこと?」「もし〜ならどうする?どうなる?」「本当だろうか?」

        • 学びを得ている=常に自分自身に問いかけていること。その練習のためにも親はこの10のワードを使って子供が自分自身で考えるきっかけを作ってあげる

      • 安浪京子さん著『小学校6年間の計算の教え方』。プロ家庭教師の安浪さんは「授業の中では私が教えているより、子供に喋らせる時間の方が多い」と述べている

        • 間違えた時の声かけもポイントで「間違ってる!やり直し!」ではなく、「一緒に見てみよう、ここはどう考えたの?」と。

        • 正解か、不正解かより、「自分はどこで間違えたのか」を見つけることが学びになる

    • 子供が楽しく学べればなんでもよし

      • 菊池 洋匡さん著『小学生の子が勉強にハマる方法』ではやる気を引き出すメソッドでGoogleなどでも取り入れられている「ARCSモデル」を紹介

        • Attention=面白そう!

        • Reason=役に立ちそう!

        • Confidence=できそう!

        • Satisfaction=やってよかった!

感想

まだ私自身が妊娠中ということもあり、広い子育てという範囲の中で乳幼児〜小学生時期など比較的早い段階のもので気になるキーワードを拾って見ました。

これ以外にも「中学受験」「金融教育」「電子機器との上手い付き合い方」「不登校」「発達障害や学習障害などの二次障害」などのトピックも紹介されています。

100冊全てを読むのは大変なので、キーワードで気になるものがあれば元の本を買って読む、ということができるなと思います。実際いくつか買って読んでみたい本がありました。

普遍的なキーワードが多く、定期的に読み返したい内容です。そしてその都度、新たな気づきや活用方法が浮かびそうだなと思いました。

いかがでしたでしょうか、参考になるキーワードありましたか?

ということで、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!何かの参考になれば幸いです。

mimi

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