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お金にとらわれず生きるのは難しい

私は昔からお金にとらわれている。
こども時代はとても貧乏だった。母は離婚してシングルマザーだった。
スーパーでたった50円のお菓子を買ってもらうのも母に遠慮して言い出しにくかった。
いつも顔色を伺っていた。ワガママな姉を見ていたせいか、いい子でいなきゃと幼いながらに思っていた。
高校の時、バイトで貯めたお金を母が貯金するといって勝手に使っていた事がわかった。
それはとてもショックな出来事で、私のトラウマになった。

母はいつもお金の計算ばかりしていて、家の中はピリピリしていた。

社会人になり、結婚してお金が必要になった時、母が勝手に使ったあのお金があればと、すごく腹がたった。

私の頭の中には常にお金の事があった。
洋服を買ったり、コスメを買ったり、自分の好きな物を買うとき、すごく緊張した。
本当に買っていいのか、お金がなくなることを想像し、レジに持って行くまでにすごく時間がかかる。

絶対に必要なものや、一目惚れしたもの以外は決断するのが難しい。
結局買わず、家に帰ってはため息をついていた。

貯金も頑張ってしていた。もう誰かにとられることはないからと日々の生活を削ってでも貯金することに執着していた。

ネットをみては、稼げる方法を検索し、試したりもした。
結局、そんな簡単に稼げることなんてないと分かっているのに、気づいているのに、それでも探すのをやめられない。

そんな自分にうんざりだし、すごく疲れた。

貯金もできて、普通に生活をおくれてる。

ちゃんと食べられてるし、借金があるわけでもない。

それでもお金の事を考える。いつもいつも。

お金に執着したくない。

お金にとらわれたくない。

でも何をするにもお金がいるでしょう。

どうしたら執着しなくなるのか、おおらかな気持ちでいられるのかはまだ分からない。

少しずつでも、考え方をかえていきたい。

例えば増やすのではなく、節約するとか。

お金の事を考えず、穏やかな気持ちでありたい。

それが最近の私の目標であり、願いだ。


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