見出し画像

エヌビディア決算まとめ



みんな注目のエヌビディア24年2-4月期決算が発表されました。
決算内容や注目ポイント、今後の見通しなどをチェック!

✅決算の数字について確認していきましょう


✅エヌビディア決算は圧倒的な増収増益

売上:260億4400万ドル 前年同期比3.6倍(市場予想245億9000万ドル)
純利益:148億8100万ドル 前年比7.3倍
EPS:6ドル12セント
 

5-7月予想ガイダンス
売り上げ:280億ドル±2% 市場予想266億6100万ドル
粗利益率75.5%(予76.9%

6月に1:10の株式分割(6/7引け後に実施)
配当の増配 1株あたり0.04ドルから0.10ドル(分割すると0.01ドル
6/11時点の株主に28日支払い

非常に凄い結果となりましたね。

✅部門別売上もみていきましょう


特に売上の8割超を占めるデータセンターが凄い!
225億6300万ドル+5.3倍
24年後半には次世代半導体ブラックウェルを投入予定であり、現状の半導体は買い手控えが起こるのではないかと予想、実際にアマゾンが購入を先延ばしになった事例も。しかし、データセンターへのニーズが強いことが明らかになりましたね。

ゲーム向け+18%
自動車むけ+11%

非常に強いけどデータセンターに偏り過ぎているところも。
今後の競合の動きには注意も?

✅ファンCEOからは今後へも力強い言葉

次の産業革命が始まり、企業や政府がエヌビディアとの連携を強めている。1兆ドル規模の従来のデータセンターをアクセラレーテッドコンピューティングに移行し、新しいデータセンターを構築している

✅注目された粗利益率

✅粗利益率の推移
今回の決算で注目されたのが粗利益率。
粗利とは売上から売上原価を引いたものですね

23年5-7月:71.2%
23年8-10月 :75.0%
23年11-1月 :76.7%
24年2-4月:78.9%%(予想は76.9%)

これは驚異的な数字です。
ネット上で完結するサービスなどと違って製造業は設備や材料が必要なことから低くなりがち。
しかし、製造業でここまでの数値となるのは、それだけ利益率が高い高性能半導体がシェア高く売れている証拠になりますよね。


✅生成AIブームで大躍進となった1年

ここで、1年前の決算を見ていきましょう。
ちょうど1年前生成AIブームのきっかけとなった23年2-4月決算は以下のようす。

売上;71億9200万ドル-13.2%
純利益:20億4300万ドル
EPS;1ドル9セント
このとき30%以上株価が上昇したタイミングでした

改めてみるとこの1年凄い成長ですよね。

✅GPUの主戦場の変化で大躍進

このときは、H100半導体をきっかけに生成AIやAiの推論で使うためのGPUの活用の拡大によってエヌビディアのGPUの主戦場がゲームから生成AIに買い手が変わる瞬間となりましたね。

✅あらたな半導体ブラックウェルB200へ

✅強いニーズは今後しばらく継続へ

今後の決算では「ブラックウェルB200」がどこまで伸ばせるかが注目されますね

このB200は処理性能がこれまでの5倍、消費電力が25分の1になるといわれています。これがフル生産体制に入り、当初より早く市場に投入される見込みで、収益拡大の前倒しが期待されます。

そしてH100の上位版H200やH200,B200はすでに2025年にかけて供給不足が続く可能性を指摘されています
H200は先日Open AIのGPT4oデモでも活用されていますね

AMDなども追随を目指していますが、しばらくは高性能GPUなどにおいてはエヌビディアの独壇場になるかと思われます。

✅今回の株式分割は今後NYダウを狙う?

今回発表された1:10の株式分割は将来のNyダウ採用への目論見もと言う声もありますね。
今回エヌビディアが10分割されることによって、1株100ドル程度となります。
いままで1株15万円程度だったのが1.5万円相当となり買いやすくなりますので嬉しいのですが

一部ではNYダウ採用を狙っているのではということも
NYダウは株価加重平均の形をとっています、以前アマゾンドットコムは採用された時も25分割し100ドル台へとなりましたね。
1株あたりの株価が大きすぎる指数計算上とバランスを損ねてしまう。
これは、もしかしたら、の話ですね

✅時間外大きく上昇し1,000ドルの世界へ

✅ついに1,000ドルの大台へ


✅さっそく目標株価を引き上げる証券会社も

ローゼンベルト:1400ドル
バークレイズ:850→1,100ドル
サスケハナ:1,050→1,100ドル
ベアード:1,050→1,200ドル
スティーフル:910→1,085ドル

今後も目標引上げが続くかもしれませんね。

しばらくは圧倒的なシェアを基に勢いを伸ばしていきそう。
しかし、競合他社の動きや、メガテックの自前での開発の動向には注意したいですね。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?