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NYダウ40,000ドル到達!NYダウを学ぼう
2024年5月17日の相場で
NYダウが終値ベースで初めて40,000ドルに到達しました。
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そんなアメリカを代表する指数NYダウについて、どんな指数なのか。40,000ドルになった背景など詳しく見ていきましょう。
このnoteでは
・NYダウのことがわかる
・NYダウの上昇の歴史、背景がわかる
では見ていきましょう。
✅NYダウとは?
ダウ平均はダウ・ジョーンズ社が算出・公表している「ダウ工業株30種平均株価」のことであり、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している主要30銘柄の平均株価を指数化したものです。(SMBC日興証券より引用)
指数は1896年に12銘柄で算出が始まりました。
30銘柄となったのは1928年。100年以上続く歴史ある指数で、景気敏感株やディフェンシブ株などを幅広い業種を網羅しています。
アメリカ経済全体をみせる指数ともいわれ有名ですね。
✅NYダウ構成銘柄をチェック
最新のNYダウの構成銘柄をチェック。
![](https://assets.st-note.com/img/1715991785276-K1iWo5MRkf.jpg?width=800)
ここしばらくは、大きく構成銘柄に変化がなく。前回の30,000ドル到達以降入れ替わったのは
2024年2月にドラッグストアのWBAウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが除外、AMZNアマゾン・ドット・コムが採用。
✅NYダウ30,000ドルから3年半
✅3万ドルから4万ドルへ
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ダウ平均が3万ドルを超えたのは新型コロナウイルス禍の頃、前回の米大統領選挙直後の2020年11月24日のことでした。トランプ前大統領が、バイデン大統領に政権移行を認めたタイミングでした。
30,000ドルから40,000ドルに乗せるのに約3年半かかったことになります。
✅金融引き締めにより厳しい時期も、乗り越え上昇
2022年からはこれまでにないハイペースな利上げが行われ、一時30,000ドルを割り込む時期も。
しかし、物価上昇がピークを越えたと思われる22年秋以降は上昇の流れを取り戻しましたね。
利上げという金融引き締めの状態でもアメリカ経済が思った以上に堅調で底堅さを見せているのが大きかったですね。
そして、2024年はようやくインフレ鈍化が効いてきて、FRBによる利下げにの思惑も本格化。市場は年初24年は6回の利下げ先走ったところはありましたが、市場も調整しつつ乗り越える結果に。
✅株価を押上げた要因
では、押し上げた要因としてはどういうものがあるでしょうか。
・インフレについて、金融政策は修正をしつつも、景気後退させずにソフトランディングできるという期待が高まったこと。
・AI人工知能株ブーム
・AIだけでなくバリュー株物色の恩恵
・米大統領選の年は株高効果
などなどが考えられそうです。
2万ドルから3万ドルには3年10か月かかった。
✅40,000ドルの背景は全面高とはいかず・・
じつは、中身を見てみると全面高と話らず、銘柄によって勝敗が明確に分かれる
✅幅広い銘柄が指数上昇に貢献
30,000ドルから40,000ドルとなるあいだで強さを発揮したのはこの3銘柄。
それぞれ2倍に。
AIなどハイテクのマイクロソフト
クレカなど金融のアメックス、そしてショベルカーなど資本財のキャタピラーと広く買われているのが分かりますね。
まず、マイクロソフトの動き
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次にアメックス
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そしてキャタピラー
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美しい上昇チャートですね。
✅指数の影響が大きいこれらの銘柄も上昇
✅ダウ指数は株価加重平均方式
NYダウの指数は株価加重平均方式を取っています。
その結果、1株の株価が高い銘柄(値がさ株の値動きに影響を受けやすいという特徴があります。
S&P500などの時価総額加重平均とは違う点ですね。
NYダウ指数で影響が大きい銘柄の動きを見ていきましょう。
✅寄与度が大きい銘柄をチェック
ゴールドマンサックス。
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ユナイテッドヘルス
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30,000ドルから40,000ドルになるまでに、30銘柄中24銘柄がこの間に上場来高値を更新しています。
うち14銘柄が24年に入って高値を更新。
✅なかには弱い銘柄も
このように強い銘柄だけでなく、7銘柄はダウ指数に逆行安となっています。
特に収益減や訴訟問題を抱えるスリーエムは21年から一時半値になり、やや持ち直しも20年の価格を超えられていないですね。
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また、意外に思う人も多いかもですが、ウォルトディズニーもNYダウに比べてまだまだ弱い。
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インテル入ってる、がダウを押上げの妨げにも・・・
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ナイキも実は、ダウの上昇の足を引っ張る形に
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✅上昇の足取り
では、これまでの上昇を1万ドル上昇刻みで振り返ってみましょう
✅20,000ドルから30,000ドルへ
2017年1月から2020年11月と4年近くで1万ドル上昇に。コロナショックがあり急落。一時20,000ドルを割り込む場面もありましたが、FRBによる緊急利下げなど景気の下支え効果やワクチンの開発などもかり急回復でしたね。
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✅10,000ドルから20,000ドルへ
NYダウが20,000ドルに到達したのは2017年1月の頃でした。NYダウが10,000ドルを付けたのはなんと1999年3月末から18年かかっていますね。
その間、ITバブルが崩壊したり、リーマンショックがあったりとなかなか米国株取って厳しい時期でもありましたね。
さらに18,000ドル超えから2年以上かかっています。
最後押し上げたのは、トランプ前大統領でしたね。トランプ氏が大統領選で勝利した2週間後にダウは19000ドルに乗せ、トランプ氏が大統領に就任し3営業日後に2万ドルに到達。
当時は、不安の声も大きかったですが、アメリカファーストとして経済を強くしようとすることに惹かれたところがありましたね。
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✅50,000ドルの期待
今回40,000ドルに到達したNYダウ、強い経済とともに24年後半には利下げも期待されています。バランスのよいセクター構成で次の50,000ドルの早期達成が期待されますね。
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