離婚弁護士　シン・ソンハン

また、新しい俳優さんと出会った作品でした。
チョン・スンウ。
彼が出ていたらしい過去作品に「馬医」「秘密の森」があるそうですが、どっちもみてないから、私にとったら初めましてでした。
渋かった。なんなんだ、この鈍色の魅惑は。
そんな演技に、魅せられました。
もう。本当に奥が深いんだから！　韓国ドラマったら！！
ネームバリューありありの俳優さんから、イケメンアイドル俳優さんから、私の心を鷲掴みにしまくっているというのに、まだいたか。
はぁ。すっかり魅了されちゃったドラマでした。

シンソンハンの周囲に、お友達が２人います。
そのお友達が、キム・ソンギュンと、チョン・ムンソン。
私も名前だけで、顔が浮かぶことは少ないので、２人の作品を書きますと、（写真を探し出して貼るのがめんどくさいお年頃）
キム・ソンギュンは、『応答せよ！1994』で老けた大学生・サムチョンポを。『応答せよ！1988』で、主人公家族の大家さんで、ラ・ミランにいつも怒られている旦那さん。『DP脱走兵追跡官』で、チョン・へインをスカウトする上司。それでわかってもらえました？

もう１人、チョン・ムンソンは、『賢い医師生活』で、胸部内科のレジデントで、詐欺にあっちゃったりして苦労するけど、奥さんが乳がん乗り越えて出産する、ジェハクでした。

その２人が、シン・ソンハンの周りで、あれこれドタバタしたり、しんみりしたり、悩んだり、助けたりしてくれるので、なんだろ。安心して観ていられました。

監督・脚本は、調べたら、『３９歳』を書いたユ・ヨンア作家でした。
うわーーー。そうだったんだーーー。驚いたーー。
『３９歳』で知った方でしたが、シンソンハンは、男性作家が書いたのかと思ってた。
違った。ユ・ヨンア作家だったんですねぇ。
俳優さんのみならず、シナリオのチカラが、ありまくりだ。韓国ドラマ。

底力すごいなぁ。

私が観る韓ドラは、偏りがあります。まんべんなくみるタイプではないんで。
だから知っていることも少ないし、観ているドラマも決して多くないんですが、それでも、人生ドラマと呼べる名作との出会いが、辞められなくて、観続けている世界。
『３９歳』は、まさに、その一本。
その作家さんの新作だったんですねぇ。
本当に、素敵なドラマでした。

イ・ソジンという名前で、不倫するDJ役の女優さんは、たしか、
『1％の奇跡』2003年版で、女医さんになる女優さんだったと思い出し、久しぶりに再会した気持ちになったのも、嬉しかった。

私にとって、イ・ソジンって男の名前で、しかも、俳優のイ・ソジンが浮かんじゃうんですけどね。
『三食ごはん』とかで有名なね。

私は、個人的に、ピアノという楽器の音が大好きなので、ドラマ内で、たくさん聞けるシーンがあることも、よかったことの１つ。

シューベルトの「魔王」は、たいがいの人が聞いたことのある名曲。
それを、本当に弾いたのかな？　と思える迫力のある演技でした。

ドラマを観ていて、急に冷めちゃうシーンって、偽物じゃんって解っちゃう時間が続くこと。
『ストーブリーグ』は、本当に名作でしたが、俳優さんたちがみんな、野球が下手すぎて、そこがどうしても私の気持ちを置き去りにしたんですよ。
なぜもうちょっと！！　って。
楽器のシーンとかって、べつに本人が弾いてないことなんて気にしてないけど、せめて弾いてるかのように演じてよって思うこと、ないですか？
『花より男子』で、ユン・ジフが、バイオリンを弾くシーンが、あまりにダサすぎて、心からガッカリしちゃったことがあります。
せめて、素人の私くらいは誤魔化してよ！！
そこに時間かけてくれてもいいじゃん！！　ってね。

『天皇の料理番』で、佐藤健が料理の腕前をあげていくんだけど、本当に巧くて、なにこれ、この人、本当に料理人なんだななんて思いこめちゃったんですけど、そういうのが観たいんですよねー。

『賢い医師生活』だと、医師の診療・手術・治療のシーンは、本当にこうなんだろうな。この人たち、今もこの瞬間も、ユルジュ病院で仕事してるよねって世界線が続いている感覚になれちゃうほどでした。
そういうのが、ドラマの魅力！！

という長い解説のもと、シン・ソンハンの演奏シーンはっていうと。

完璧

でした。完璧よ。本当に、見ごたえがあったなぁ。

私は離婚願望はありませんが、離婚するなら、シン・ソンハンに頼みたいなって思っちゃった。

あと、敵対する弁護士さんが、
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で、キンパ屋さんをやっている、ヨンウのお父さんなのが、ツボでした。
お父さん、やっと弁護士！！　みたいな気持ちでｗ　ついつい応援しちゃったりしてね。しなくていいのにさ。

とっても見ごたえのあるドラマでしたが、人気は分かれるだろうなぁ。
イケオジではあるけど、イケメンいないし、若い人少ないしなぁ。

いぶし銀俳優だらけなのが、観ていて面白いんだけどね。