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「親の逝き方、子の生き方」

先日、介護関係の講演会に行ってきました。

タイトルがなんというか……めっちゃストレート。

「親の逝き方、子の生き方」


ええの? そんなドストライクにいっちゃって……って狼狽えたワタシでしたが、ごたぶんに漏れず親の介護をしております。
そして自分自身だって、初老ゾーンに突入。
子供の立場でも、親の立場でも、介護っていうテーマが、頭上にあり続けていて、時々、首がもげそうに苦しくなることがあります。
重すぎるのです。命の問題だから……

それにしても超ストレートなタイトルを掲げたその会は、
3時間に及びまして。。。
この会に参加するまで、仲良し友達とランチをしたワタシ。
「ねちゃったらどうしよ」なんて笑いながら、すごく後ろの席を選んだのでした。
寝る予定じゃん。

だってさ、友達から誘われたからきただけで、メインは友達とのランチ。そのランチが終わったので、なんだか達成感を手にしていたし、シートは思ったよりふかふかだし、イイ会場じゃん。なんて思っていた。

登壇したのは、高口光子さんという、元気が出る介護研究所の所長さんだった。登場っていうか、最初から立っていて、Tシャツ姿で、スタッフかと思っていたら、講演者だった……驚き過ぎて、紹介文を読む。
「介護会のカリスマ!」って書いてある。
どうもワタシは、カリスマっていうと、オーラ発してるとか、映えるニュアンスを大事にしているに違いないって思っているみたいだ。なのに、ふつーに佇んでいる。衝撃だった。

なんかね。話の内容は、まるで漫談を聞いてるみたいだったし、その介護の場に一緒にいるみたいな気持ちになっちゃうし、見も知らぬご老人たちの介護話なのに、すっかり知り合いみたいな気持ちになって、ともに泣いたり笑ったりして、もう一気に引き込まれてしまった……

しかも、高口さんのお話は、いろんな例えができきて、介護士さんのこと。介護者さんのこと。ご家族のこと。
どの立場のかたの話も、感情こもってて、描写的で、臨場感あふれる話し方だから、聞いてるだけで感情が揺さぶられまくりです!

そんな3時間半の長丁場の後援会を通じて、
介護をということのみらず、
「正直に生きる。伝えにくい本音を家族に伝えて生きる。本音っていうのは独白じゃない。あなたの存在がなにより大事だよっていう気持ちから発する本音だ。」
っていう、尊い生きかたを学んだ気がしました。介護だけのことじゃない。もうまるで、人生訓。

いま、介護をされている方もいますよね。
ほんと、お疲れ様です。
「ねばならぬ」に自分を縛ってませんか?
大丈夫ですか?

あ、今回、目から鱗だったはなしはこちら。
相性のいいケアマネさんに出会うまで、何度でも変えていいっていう法律があるそうです。法律で決まってるんだって!
なかなか変更ってしにくいって、たいがいの日本人が思っちゃいそうだけど、法律なんだから、全然オッケイなわけです。
ご自身の本当の気持ちを伝えられる人と、介護を考えてられるといいなぁって思いました。
「これ以上介護したくない」「もう疲れた」って言っていいんだって。

ワタシもケアマネさんとの二人三脚が取りにくいことに、悩んだことがあるのでこれは朗報でした。

高口さんは、上野千鶴子さんとも仕事仲間で、今後の法律改正にもとても精力的に意見をしてるそうです。

父が介護になるまで、ワタシもあまり意識してなかったので猛省ですけれど、介護の法律ってしょっちゅう改正されていて、投入資金をどうやって少なくしようかっていう方向になっているんだそうです。
ワタシもこれから、ちょっとづつ意識して、注意しながら暮らしておこうって思いました。

だって、誰だって当事者だもんね。


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