ミッフィーはおともだち（耳男とは何者なのか？）④

塾で働いていた時は、下は小学３年生から上は大学受験の浪人生まで教えていた。それで小学生から名前を聞かれると、僕は「ミッフィー」と答えていた。それでミッフィーが好きということになり、生徒が家にあるミッフィーのぬいぐるみだとかグッズを持ってきて僕にくれた。

また、中学生に名前を聞かれると「みみお」と答えた。それで文房具とか職員室の机が生徒からもらったミッフィーだらけだったので、輪をかけてミッフィーのグッズをもらうようになった。

それで「先生はミッフィーが好きなの？」と聞かれると、「ミッフィーはおともだち」と答えるようになっていた。

正確に言えば、うさぎ全般は基本的にはおともだちと言うべきなのだが、ややこしいことを言っても生徒には通じないので、「ミッフィーはおともだち」と答えていた。また、それは今でも続いている。

だから卒業生も、ミッフィーを見ると僕を思い出すと言う生徒も多い。

一説によると、宇宙にはうさぎ型の宇宙人が住んでいる星もあるという。それは身長が３メートルぐらいある、かなり大きな宇宙人らしい。僕はそんなに大きくはないので、少し違和感がある。

また、最近知ったことだが、クラフトホリックというキャラクターの中で、ＲAＢといううさぎ型宇宙人がいて、よくしゃべる、楽しい子で、合言葉はＨＡＰＰＹらしい。

これは僕の性格とは少し異なる。僕は普段はそんなにしゃべるほうではないからだ。

家族の中でも僕が最もしゃべらない。また、職場でもそうだ。

でも、確かに小学生の時はどちらかと言うとひょうきんなほうだった。今でも楽しいことや面白いことは大好きなのだが、必要なこと以外はそんなにベラベラとしゃべらなくなった。

一つにはしゃべるよりも文章にして書いたほうが自分をうまく表現できるということがわかったからだ。

また、もう一つには私語をして叱られたことを覚えていて、なるべくその場の雰囲気を見て、話すようになったからかもしれない。

したがって、そのクラフトホリックのキャラクターのうさぎ型宇宙人とは少し違うような気がする。むしろ、前者の大きなうさぎ型宇宙人の性格のほうが近いような気もする。

その性格ははっきりとは覚えていないが、おそらくおとなしく、草食系で、怖がりだったと思う。

怖がりというのは本当で、特に僕は動物全般が苦手である。小学生の時、小さい柴犬を近所からもらってきて育てていくうちに犬がなんとか触れるようになったのだが、それ以外の動物はほとんどダメだった。

前にも書いたことがあるが、高校の時、家に帰ってくると、門の上に大きな野良猫が座っていて動かなかったので、怖くて家に入れなかった覚えがある。それで、車を駐車してあるほうの門の上から逃げるように家の敷地内に入った。

猫がなんとか大丈夫になったのは東京で一人暮らしをしている時で、近所の野良猫がわりと人懐っこくて、慣れてきて、ようやく平気になった。

他の動物は基本的に今でもほとんど苦手である。動画や静止画を見るのも嫌である。

こう考えると自分は宇宙人の種類で言うところのレプタリアンではないと思う。

また、東京で一人暮らしをしていて、昼間に寝ている時に、うっすらと覚えているのが、寝ている自分を見ていた、グレイと呼ばれる少し小さい宇宙人２体の存在である。

これもはっきりとした記憶はないが、なんとなく覚えていて、後からグレイの画像や特性を聞いて、「それだ！」とピンときたのである。

したがって、自分がそうしたグレイでもない気はしている。

だから、わりとしっくりくるのが、うさぎ型宇宙人なのであるが、これはよくわからない面もある。

そうした点からも、自分はうさぎの「耳男」というのは、わりと合っているのではないかと思う。

また、同じ苗字のデザイナーが「耳男さん」といううさぎのキャラクターを作っていることも後からわかった。しかし、それに関しては僕のほうが名付けとしては早いし、元々手塚治虫先生の「耳男」から取ったので、関係はないが、面白いキャラクターだとは思う。

また、鴻池朋子さんという方が絵本で「みみお」という作品を出版していらっしゃる。これも僕の詩集の本が古いので、関係はないのだが、その本の存在を知った時、僕もインターネットでこの本を購入させていただいた。よい作品だと思う。また、今ではこの作品は中古でも大変値上がりしていて、１冊１万円近い値がついているようだ。

このように、僕は坂口先生の作品の「耳男」とも、他の後出の「耳男」や「みみお」とも関係がない。

手塚先生の描く「耳男」こそが僕の理想なのである。

また、うさぎのキャラクターはだいたい好きであるが、その中でもミッフィーは親友のような気がしている。

これが僕が「耳男」と名乗っている経緯であり、「ミッフィーはおともだち」と言っている理由である。

しかし、それは今後変わる可能性が全くないわけではない。

おしまい

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