やっとバイトを始めた
夫はフリーランスの音楽家、妻は会社員で大黒柱です。
夫がようやくバイトを見つけ、働き始めました。コンビニではなく、アプリ開発と運用を行う会社でした。
本当は音楽との両立を目指すために、「プログラマー」職のバイトを探すという話だったのですが、なかなか条件に合うものが見つからなかったようで「デバッグ」の仕事を見つけてきました。最初目指していたプログラマーになる道とは違うけれど、スキルアップの意味でも企業のアルバイトを始めて欲しかったし、デバッグを極めてデバッガーになってもらってもいいなと思ったのでよしとしました。なにしろ、夫はコンビニと牛丼屋のアルバイト経験しかなかったもので。
初出勤日、帰ってくると夫が楽しそうにバイト先のことを話してくれました。バイト仲間で同じく音楽家、しかもクラシックを目指している人と出会えたそうです。また、他のバイト仲間も居酒屋でしか働いたことがない、など、企業で働くのは初めての人たちばかりだったそうです。そのためか、社員の方はPC操作のたどたどしい夫や周りのバイトに対して暖かく見守ってくれているそう。
体力を使うコンビニに長く勤めていた夫。自由におしゃべりしたり、会社で無料コーヒーがあったりレンジや冷蔵庫があるという快適な環境が気に入ったらしく、「コンビニバイトより時給もいいし、疲れないし、楽しい」と学校であったことを母親に報告してくる小学生のように話してくれます。
はじめは「デバッグか」と思っていた私も、嬉しそうに働いている夫を見ているうちにこれでよいのかもしれないと思うようになりました。面接時にプログラミングにも興味があることを伝えていたみたいで、「本当にやりたいなら不定期に勉強会をやっているので参加してみたら?」と言われたそうです。慣れてきたらエンジニアの人に話をしてみようかな、とも言っており、なんだか楽しそうです。
お陰様で、アルバイトではありますが、音楽と両立する道はゆっくりとではありますが、舗装され始めました。
一方で音楽活動の方はもう私は関与しないことにしております。どうなっても知らないし、今、何を頑張っているかもわからない。でも、私は音楽家の経験がないし、アドバイスが有効かもわからないので、何も言いません。自分でやりたいことだから自分で切り開くしかないと考えております。
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