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ゴジラの逆襲 1955

ゴジラシリーズ2作目!
制作期間3ヶ月ってすごい。大丈夫か。

前作「ゴジラ」で山根博士が言った「あのゴジラが最後だとは思えない」との言葉通りに岩戸島で新たなゴジラがもう一体の怪獣アンギラスと乱闘を繰り広げている。それでもう割愛するけどなんやかんやでゴジラが大阪に来てしまい、アンギラスと死闘を開始するのでした…

以下ネタバレ含みます

一作目のヒットで勢いづいて完成したであろう作品。
一作目と比較して明確なメッセージ性は感じられないものの、なぜかゴジラやアンギラスへの愛着がわきすぎる恐ろしい作品。

一作目と大きく時代背景は変わらないのですが舞台は大阪です。
東京がゴジラに襲撃されたということもあり、国民の待避がとってもスムーズ。被害者が出ているような描写はみられません。(精神的に楽でよい)

ゴジラとともに登場するアンギラスはアンキロサウルスが水爆実験により巨大化したものとの解説がありました。
唐突に出てきました。

大阪の街が破壊されるシーンは一作目に引き続きやはり圧巻でした。大阪城は撮影前に壊れたり直したり色々あったようですが、見ていて気持ちのいい破壊っぷりです。大阪の街のミニチュアも細かく、本当に精巧な作りで感動です。日本人のものづくりの丁寧さには感心します。

ゴジラとアンギラスの戦いがシュールなほど早送りに見えて面白いです。撮影助手が撮影速度のつまみを間違えていたという凡ミスですが、面白いからという理由でこのまま撮影を続けたそうです。

アンギラスはゴジラに咬み殺されてしまいますが、攻撃手段がない中必死でゴジラと戦う姿が涙ぐましいです。

クライマックスのシーンに向かう直前、神子島上空でパイロットの月岡がゴジラを発見するシーンが大好きです。

ゴジラは神子島の入り口でぴくりともせずにどこかを向いているのです。何を考えている。


人間サイドとしては、
東京の教訓として、オキシジェンデストロイヤーを博士ごと失った今はゴジラやアンギラスに対抗できる手段がないため、ただ破壊されるのを待つのみになる絶望的な状況です。

ですが、ゴジラは光に反応して近づいてくる傾向にあることがわかっているため、照明弾によってゴジラを大阪から離し海へと誘導する作戦が一時的に成功します。
作品を通じて成長していく人間たちを見るのもまた面白いです。

大阪府民は、この照明弾による誘導作戦のために街中の電気を全て消し、真っ暗な中で恐怖と戦いながらゴジラが去るのを願っています。このシーンは緊張感がありハラハラさせられます。

感動エピソードのために恋人ができた直後に死ぬ小林が切ないです。
そして物語は意外と唐突に終わります。

この作品は時間も短く、残酷なシーンや重たい描写がないため、気軽に観れる作品だと思います。この作品を見れば見るほどゴジラやアンギラスへの愛着が増すのが不思議です。

なんか暇だな、ぐらいの時に観るのをお勧めします。一作目ほどのメッセージ性を求めてはいけません。ゴジラとアンギラスを愛で、大阪城の破壊を眺めたい方にぜひお勧めします。

どんどんみるぞー!

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