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ようこそ、水丸さん

明日、また1つ歳をとる。
結構いいとしになってきたのだけれど、今年も両親が実家からプレゼントを送ってくれた。しかも、夏に行きたくて行けなかった展覧会の図録とポスターから、こっちのスーパーでも買える駄菓子、大好きなみかんまで、ありとあらゆるものが詰まって届いた。笑っちゃうのが、かわいいイラストが描かれた箱ティッシュと何かに使えると思って…とビニール袋まで入っている。

届いたものを1つずつ箱から取り出しながら、小さい頃のクリスマスを思い出した。毎年プレゼントが嬉しくて、もらったものを抱えながらクリスマスの夜は布団に潜り込んだ。もう、そこまではしないのだけれど、相変わらず大きくなっても(念の為断っておくと、大学生ですらなく社会人生活も数年経つ)誕生日にこんなにも想いを込めて贈り物をくれる親には感謝ばかりだ。実は、気持ちだけは、いつまでも子どもで、やっぱり今晩プレゼントを布団に持っていきたいくらいには嬉しい。

夏に行きたかった展覧会は安西水丸さんのもの。図録だけでも嬉しいのに、他にもたくさんプレゼントしてもらった。家のどこにポスターを貼ろうか。考えたら1番似合うのは、実家の私の部屋の壁な気がしてきた。けれど、家賃を払って住んでいるこの家も、過去に住んだ実家以外の家の中では、ダントツに住み心地がいいのだから、ここは1つ水丸さんの力もお借りして、さらにこの家に馴染もうと思う。

さて、明日も仕事だ。
まずは、、、洗濯機が呼んでいるから洗濯物を干そう。
その後で、今日の夜やる仕事を少しだけ進めて、今日はもう寝よう。

ようこそ、水丸さん(のポスター)。
ありがとう、今日まで生き延びた私の身体。
よろしく、明日ひとつ歳をとるわたし。


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