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1203:図書館に行って、絵本を読んだ話

近所に図書館がある。図書館のカウンターの皆さんは、やさしい人ばかりだし、1番好きな地元の図書館ほど広くはないけれど、本が好きな人がぼーっと集まってくる場所という意味では、地元に共通。
前に住んでいた地域の図書館よりもずっと落ち着く空間だ。

ここ1週間、風邪をひいて仕事も休んでいた。今日はリハビリも兼ねて、図書館へ行ってみた。というのは、自分の都合よく書いてみただけで、実は午前中、延滞している本を返却するように図書館から電話がかかってきたのだ。申し訳ない、カウンターのやさしいおばさん達も怒るほど延滞してしまった。実際はたいそう穏やかな電話を頂戴し、カウンターでも驚くほどやさしい対応をしていただいたのだけれども…。

私には、小さい頃から一緒のわおきつねざるのぬいぐるみがいる。
ただのサルでもなければ、ただのキツネでもない。知る人ぞ知る、わおきつねざる。
私のぬいぐるみは大変可愛いので、実際のきつねざるくんもかわいいのかしらん、とつい最近まで思っていたのだけれど、NHKのダーウィンが来た、か何かで放送していたわおきつねざるの実態を見た時には、衝撃が走った。
なんと獰猛で、しかもジェントルマンで(とテレビでも表現されていた)、かわいい、とは万人が思わなそうな見た目。。。

さてさて、うん、今日も図書館に着くと、子どものコーナーをぐるりと一周。そして出会ったのだ。『ちいさなワオキツネザルのおはなし』に。
その場で、早速読んできた。

私のわおきつねざると区別するために、絵本の中のワオキツネザルはカタカナで書くとしよう。
なかなか文字が多めの絵本だった。
南国から寒い国へと連れてこられたワオキツネザルは、檻から脱走して、ある家族の家に滑り込む。そして、食糧庫の中でおいしいご馳走にありついてみたり、その家のお母さんが大事にしているお花の花びらをとってみたり…。
最初は、一家の一人娘がつまみ食いや花を台無しにした犯人、と疑われるが、ある朝ティーポッドを開けてみると、そこには…。

小さい頃に読みたかったな。今でももう一回読みたいお話だな。
絵がとてもやさしいのだ。そう、図書館のカウンターのおばさんたちのように。

寒い冬の日、わずかな陽の光を浴びながら、子どもとじっくり読みたい絵本。私にクリスマスプレゼントとしてくれてもいいのですよ、もちろん。


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